のnきち

偶然と想像ののnきちのレビュー・感想・評価

偶然と想像(2021年製作の映画)
4.5
2022年劇場鑑賞no.5
Bunkamura ル・シネマ2 F-9
Bunkamura ル・シネマ1 F-7

濱口竜介監督作品なのでずっと気になっていた。
1月と3月の2回鑑賞。
もう一度観に行きたい!

さすが!言葉が秀逸!!
濱口ワールド全開の短編集。

偶然と想像。
なるほど偶然あるある。
そして、人間の想像は人それぞれで興味深い。

第一話、魔法(よりも不確か)
こういう経験は無いけど、ありそうな偶然。意外と世間は狭いんですよね。。。
会話のやりとりで核に触れるってことはわかる!
シンパシーを感じることはあるある。
特に芽衣子の想像と現実の対比のシーンは面白かった。
芽衣子に良い出会いが訪れますように。

第二話、扉は開けておいて
内定が決まっていても単位を落として卒業出来ずな人は毎年いる。
そういう意味でもあるあるだと思った。
偶然起きた出来事で、結末を想像してしまったがその通りになってしまう。
ほんの少しのミスで人生が180度変わってしまうという悲劇。
身につまされるものがあった。
メールの宛先はしっかりと確認しよう。
奈緒が朗読する以外の物語がどんなものなのか気になる!
瀬川先生の小説、読んでみたくなった。

第三話、もう一度
この話は一番親近感を覚えた。
女性あるあるだな。
特に同年代の女性の話なので考えさせられた。
20年も経てば似た雰囲気の人に会えば、気持ちが盛り上がって勘違いするような偶然ありそう。
会話が進んでいく中で人違いだと知る恥ずかしさがなんとも言えなかった。
高校時代の友人に会いなぁ。

言葉ってすごいなぁ。
会話劇ってこんなに面白いんだ。
語彙力が無いのでこんな感想しか述べられないのがもどかしいが、濱口竜介監督の言葉にはいつもハッとさせられる。

また機会があれば観るであろう作品。
のnきち

のnきち