のnきち

クライ・マッチョののnきちのレビュー・感想・評価

クライ・マッチョ(2021年製作の映画)
3.8
2022年劇場鑑賞no.13
新宿ピカデリー シアター3 L-13

観たいみたいと思っていたら、良いタイミングが掴めず、終映間近になってしまった!
特報は何度も目にしていたが、事前情報入れず鑑賞。

お爺さんと少年のロードムービー。
どんなことが待ち受けているのか、ハラハラドキドキで臨んだがベクトルが違った。
アクシデントはあるものの想像に反し、ゆるっとしていて、今までみたイーストウッド作品のドキドキ感覚はなかった。
個人的には1979年が舞台になっていたので、勝手に親近感を覚える。

この作品には人生哲学がつまってる。
老人と少年の場面でのそれぞれの考え方に触れ、人生を考えさせられた。

イーストウッド監督兼主演。
やっぱり巨匠は超人ですねー。
幾つになられたのかしら?って思うほど精力的に活動されている。
監督は経験したことないから、わからないけど年齢を重ねると演じるのが大変なのはわかる…。
監督の半分の年齢にも達していない身からすると、励みになります!
私もいつまでも元気なババァなりたい!とそんなことが脳裏をよぎった。

イーストウッド演じるマイクに人生哲学を感じる。
マイクの台詞にぐっとくる。
長く生きてきたからこそ出てくる言葉が絶妙!感慨深いものがある。

少年ラフォと雄鶏マッチョ。
とんでもない少年だと思っていたが、とんでもないのはその両親だと思った。
生きていくために人も動物も強くなるんだな。


心が閉じた時に観たらどうなるんだろう。
生き辛さを感じた時に癒しとして観たい作品。
休日の朝から観るといい気分。
のnきち

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