低空飛行から最高度飛行へ！！！

誇りを胸に、悪を討て！！！



武術の教師を務める、マッチョだけどヘタレ気味な青年アマン。
彼は母親や兄と共にシク教の聖印を持つ聖なる木と聖なる土地で暮らしてきた。

しかし、汚染物質を垂れ流す悪徳企業が彼らの住む土地を買収しようと狙っていた。
気の強い母親によって悪徳企業は退けられるが、力づくで土地を手に入れようと目論む社長のマルホートラは凶悪でゴリマッチョな殺し屋のラカを差し向けた！！！

早速ラカにぶちのめされてしまうアマン。
聖なる木に吹っ飛ばされ、叩きのめされてしまう。
だがその時、アマンの身体に不思議な力が宿り、殺し屋を遠くへ吹っ飛ばした！！！

聖なる木の聖印がアマンの背中に焼き付き、アマンの身体にとんでもねースーパーパワーが備わっていたのだ！！！
アマンは母のお手製のスーツを身に纏い、「フライング・ジャット(空飛ぶシク教徒)」としてヒーロー活動を開始！！！
大活躍して一躍町で大人気のヒーローに！！！

一方、吹っ飛ばされたラカは産業廃棄物に突っ込み、有毒物質を吸収しパワーアップするスーパーヴィラン化していた！！！



神の力を授かった青年の、スーパーヒーローとしての成長を描いた、インド産のスーパーヒーロー映画。

「タイガー・バレット」で見事なまでのランボーっぷりを演じたタイガー・シュロフさんがコミカルなスーパーヒーローを演じた作品。
今作でシュロフさんはマッチョでイケメンだけどどこかボンクラ感のあるヒーロー青年を演じてます。

お話はまぁ割とベタでコッテコテ。
主人公がある事件でスーパーパワーを得て、ヒーローとして人気になったりヒロインと恋したり強敵と戦ったり。
そんで色々あって成長して強敵を倒すという、よくあるお話。

今作、割と脚本は乱暴気味。
(主演が後に「ランボー」化するからってか…ってやかましいわ！ｗ)
インド映画らしく、ヒーローコメディだけでなくラブコメやら環境問題もガッツリお話に取り込んでいるが、話を上手く捌けてなかった感がある。
ラブコメから恐ろしい強敵の危機への流れとか唐突だし、主人公がシク教徒の誇りを誇りを取り戻す件も唐突な感じが否めない。

とは言ってもお話自体はテンポも悪くないし、ダンスシーンもアクションも迫力があって楽しめる。
コメディ担当だった兄が後半の展開で株爆上がりしたり、弟の台詞が子供に希望と勇気を与えていたのとか結構グッと来ました。
クライマックスの展開もしっかり盛り上がるし、多少無理があるとはいえ環境問題をしっかり生かした展開も悪くない。

アクションシーンは超能力メインで少々CG感が多いのは否めないが、所々でタイガー・シュロフさんの肉体を生かしたキレのあるアクションを入れてくるのは好感触。
前半の特訓シーンとかやたら凄い！ヴァン・ダムさんじゃん。ｗ
恐らく…ってか思いっきりアメコミヒーローまんまなアクションも微笑ましくて良い。


あちこちで作りが乱暴な点は見受けられるが、盛り沢山な内容も相まって、とりあえず2時間半退屈せずに楽しめました。
肩の力を抜いて頭を空っぽにして気楽に見る分には丁度良い一作でした。

強くはオススメしないが、休日にのーんびり見る程度には丁度良いかもしれないので、機会があれば是非。ｗ

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【空飛ぶシク教徒】

インド版おとぼけスーパーヒーロー映画。
高所恐怖症で低空飛行、犬も苦手な心優しきヒーロー。
お母さんとお兄さんが彼をヒーローに仕立て上げるのに盛上るのが面白いです。

主人公役のタイガー・シュロフの魅力爆発。
彼は大物俳優ジャッキー・シュロフの息子、二世俳優です。
でも、それに甘んじず、格闘技・ダンス・演技の実力を磨いています。
この作品でも、硬軟織り交ぜた、強さとしなやかさで魅せてくれます。
「WAR ウォー!!」と同一人物とは思えないです。

作品のテーマに環境問題とシク教の歴史を織り込んでいるのも見どころです。
敵役との最終決戦場所があんなところで、「007ムーンレイカー」のショーズを彷彿とさせるあたりは、ナンチャッテアクション映画の匂いをプンプンさせます。
お気楽に楽しみたい作品です。

2019-12-07記。
ボリウッドのスーパーマンが環境破壊の化身と戦うお話。
中国のロケットを勝手に破壊してるけど、いいのか？
インド映画はラブシーンないので、子供と一緒にどうぞ。
すこし長いので終盤トイレ行きたくなって集中できなかった。
ビール飲まなかったら感動したかもしれないのでスコア0.5プラス。