Jaya

MONOS 猿と呼ばれし者たちのJayaのネタバレレビュー・内容・結末

MONOS 猿と呼ばれし者たち(2019年製作の映画)
2.2

このレビューはネタバレを含みます

山奥に籠るおマヌケ少年ゲリラ兵部隊と人質ののんびり屋アメリカ人のお話。都合のいいときだけ蝿や蚊が集る。

全編やたらと倒叙的なカメラワークで、かなりストレス。画も色味はキレイでしたが、驚くほど心に響かない。

閉塞感や異郷感を出そうとしているのが悉く滑っていた印象。箱庭の閉鎖性というよりも単なるおママゴト。俳優もハマってる人が一人も居ない。劇伴もどういうセンスしてんだと思いました。

兵士たちが勝手に自滅しているような展開で、若さゆえとも思えず、少年兵の悲哀など少しも伝わってきませんでした。結末を何一つ見せないラスト。そりゃねーだろ。ランボーじゃなくてせめて博士の方だろ…。一人ひとりのキャラは立っていても行動原理が分からない。

画作りから何から、イカれて尖った空気を出そうとしながらも凡人なので大失敗しているような痛々しさに包まれていた映画でした。
Jaya

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