ケイスケ

ガンズ・アキンボのケイスケのレビュー・感想・評価

ガンズ・アキンボ(2019年製作の映画)
3.3
“アキンボ”は二丁拳銃の意味らしい。

ゲーム会社に勤める冴えないプログラマーの男はインターネットのコメント欄で憂さ晴らしをする毎日を送っていた。そんなある日、彼は殺し合いを配信する闇サイトに目をつけられ、居場所を特定され襲撃を受ける。やがて目を覚ました彼は恋人を人質に取られ、24時間以内に最強の殺し屋を倒さなければならなくなる。

平凡な男が殺人ゲームに巻き込まれる話。ユニークなのは手にボルトで拳銃を固定されてしまったせいで、強制的にバトルに参加しなければならなくなってしまうこと。まずこのバカな設定に乗れるかどうかで好みが分かれると思う。てか完全に固定されてるのに弾の装填どうすんだ。

キャラクターは悪くないと思う。女殺し屋のニックスは人気あるんじゃないかな。やたら股間を撃って殺すの好き。『レディ・オア・ノット』では殺人かくれんぼで狩られる立場でした。あの映画面白かったです。本作のデスゲーム“スキズム”は例えるなら、現実で行われる『エーペックスレジェンズ』の18禁バージョンという感じでしょうか。

個人的には戦う殺し屋がニックスだけなのでちょっと物足りなかった。てかこいつイキってる割にクソエイムすぎんか?死に要員でもいいのでもっとバトロワ的な展開が観たかったかも。一応、終盤ではスキズムの連中と戦いますけどね。良くも悪くもキャラを大事にせずにすぐに死なせるため、ニックスの父ちゃんのくだりも消化不良。

キャラ同士のやり取りも小粋に描いているけど正直あんまり面白くはないです。なんか映画内の観客はゲームに盛り上がってますが、熱量がこっちに伝わってこないんですよね。あとリクターは闇サイトのボスのくせに堪え性が無さすぎ。まあ、そんなにマジメに観るタイプの映画ではないので、気楽に鑑賞するぶんには充分楽しめると思います。