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愛をたむけるよ
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愛をたむけるよの作品紹介

愛をたむけるよのあらすじ

14年前に母を亡くした三戸兄弟は東京の小さなアパートに二人で暮らしている。ある日、兄の佑介は母に良く似た女性木下菜月と運命的な出会いを果たす。弟の章大はその様子をアパートのベランダからじっと見つめている。

愛をたむけるよの監督

団塚唯我

原題
製作年
2019年
製作国・地域
日本
上映時間
28分

『愛をたむけるよ』に投稿された感想・評価

3.4
幼い頃に心を病んで自殺した母の影から抜け出せず、母と行ったファミレス、好きだったメニュー、乗っていた自転車、残したレシートに固執する兄とそれを嫌悪する弟。

兄はある日恋に落ちた。
運命的な恋だと信じて疑わないのはその女が母とそっくりな寂しげなシングルマザーだったから。

幼い頃は助けることが出来なかったそのトラウマをなんとか埋め合わせようと、兄は女に言葉を投げかける。

危うい関係でギリギリで繋がったこの愛の先に幸せはあるのか?
それはただの自己満足なのか?

鶴田理紗さんの雰囲気が幸薄モードたっぷり。どうな行動を起こすのか、何を思ってるのか全く分からなくて、役にピッタリすぎました。
tetsu
-
第8回関西学生映画祭の審査で鑑賞。

幼い頃に母親を亡くした三戸兄弟。
ある日、彼女に似た人物と運命的な出会いを果たす二人だったが...。

母親が最後に残していったレシートを10年以上経っているであろう現在でも、形見のように冷蔵庫に貼り続けている兄弟。
その執着が"ある女性"の出現で一気に解き放たれる様が一周まわって、正直、恐ろしかった。
常々、"親を亡くす"類いの作品には個人的な価値観を強く反映してしまうため、独特なセリフ選びや畳み掛ける会話に、若干の距離感を感じてしまったものの、映像やロケ地のリアリティはかなりのもので、監督の今後にも期待したい作品だった。


[報告]
今年の第8回関西学生映画祭では僕が委員長を務めることになりました。
今回の参加作品として、本作も上映されますので、関西近辺にお住まいで興味のある方は、是非、お越しください。

11/16(土) 11:20~18:30頃
十三シアターセブン
『愛をたむけるよ』の上映は、16:25頃を予定。

関西学生映画祭公式サイト
http://kansaimoviefes12.velvet.jp/wordpress/

関西学生映画祭公式twitter(@moviefes17) https://twitter.com/moviefes17?s=09

2025/12/15 追記
#シリーズ:学生映画 を追加しました。
団塚唯我監督・出演作品。

喪の分有による他者理解、なんて不可能である。

「母の死」であっても、うお座が「同じ」であっても、食事を共にしても、文通を交わしても、私と他者には超えることが不可能な隔絶がある。そして他者の意識を変える作用は不能に、視線も容易に交わらない。
それをフェンス=死を超えられない木下と屋上の柵を超えられるボールとの対比や画面分割が物語っている(はず)。

他者は理解できない。共生できないかもしれない。私たちの生は孤立に、死へ放棄されてしまうかもしれない。けれど他者に愛を手向けるという運動ーそれは理性的なコミュニケーション行為ではなくー届くかどうかも分からない儀礼行為ーのみが、〈開け〉をもたらすのかもしれない。

母の喪失。出来事化しない死。無垢への退行。これらが普遍的なテーマである(気がする)。空気入れぶん回したり、22歳男性が懐中電灯頭につけて漫画読むの面白い。

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