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息を殺して
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目次

息を殺しての作品紹介

息を殺してのあらすじ

東京オリンピックを約2年後に控えた2017年、12月30日。ゴミ処理工場での夜勤を終えた人々は帰らず遊んでいる。上司の足立さんとの不倫関係に思い悩むタニちゃんは、いつしか既に死んだはずの元工場長の父親が、ここに入るのではないかと感じ始める。

息を殺しての監督

五十嵐耕平

原題
製作年
2014年
製作国
日本
上映時間
85分

『息を殺して』に投稿された感想・評価

何だろう。すごくセンスがありそうな気もするし偶然そうなっているような気もする。。

終始流れる不穏感。とりあえず僕は理解ができなかったぁ。。年に2本くらい海外からやってくる難解映画に似ている。

設定はちょっぴり近未来の2017年の年末。ゴミ処理工場で働く人たちのドラマなのですが、人物の繋がりすらも掴みづらい。正直、生きているのか、死んでいるのかすらも分からなかった。。彼らはゴミ処理工場から出ようとしないため結果シチュエーションムービーに仕上がってます。

誰か頭の良い方のレビューを待ちたいと思いますが、そもそもDVD化されるのかどうかも微妙な雰囲気。。

デビッド・リンチと言ったら言い過ぎだけど、何か嫌な意味不明さじゃないので次回作もチェックはしたいです。。
いったいどうして、自分が “今を生きている” なんて言い切れるのだろう。自分はほんとはとっくに死んでいて、職場と自室を行き来するだけの残留思念のような物になっている可能性を、どうやったら完全に否定出来るのか。
いや、主体が自分ならまだしも、実は建物や都市の記憶の、こびりついたパーツに過ぎない、なんてことは…
などと書いていたら本当に気持ちが悪くなってきた。なんか、頭の中の声が千葉繁だったし…。

そんな事を描いている、…のかもしれないし、まるで違うかもしれない。分からなくてウンウン唸っている。

2017年、12月30日。深夜。
殺風景な、何か大型施設。漠然と“工場”と呼ばれていたか。作業服の2、3人の男。若い事務の女性タニちゃん。迷彩服の男もいて、どうやら趣味のサバゲを近くの雑木林でやっていたみたいだ。
エントランスを飾り付けするやや年配の作業員。年越しの準備をしてるみたい。

…犬。暗い廊下をテクテク。
警備員のおっちゃんは工場内に紛れ込んだらしい犬を探している。特にする事がない事務のタニちゃんも探すことにした。
薄暗くだだっ広い施設内。

作業員達たちは雑談したり、ボールの壁当てしたり、タニちゃんと合流して、テレビゲームしたり。干し芋ぽりぽり。ダラダラと過ごしている。明日はみんなでサバゲする事にした。イエー。
《…皆、帰る気は無いのかな?》

暗い施設内をゆっくりと横切る、作業服の中年男性…。

明けて12月31日。
涙を流すタニちゃん。人間関係の事で悲しいことがあった。すると、あの…。

サバイバルゲーム。林の中で、身を隠し狙いあう。被弾して、パタリパタリ、ゆっくりと倒れこむ。
…森の音。

再び、施設内。
タニちゃんが妙な事を言い出す…。




…と、(と?)こんな感じ(⁇)で、ストーリーらしいストーリーはほぼ無くて、寧ろ人間関係の説明出来るような部分(誰と誰が浮気している、だれそれの彼女が妊娠したetc)は、そもそもそんなに重要では無いように思えました。
そんな事よりも、ムード。気分の塊。
命の気配がしない草臥れた施設、オレンジの非常灯。薄暗い真っ直ぐな廊下。いつまであるのかクリスマスツリー。
世間から放って置かれたみたいな、時間と切り離されたみたいな、緩やかだけど絶対的な、覚束ない心地が放っておいてくれない。まるで、幽霊の気分で。


ストーリーだけを追えば、まあ間違いなく“タニちゃんの話”ではあるのですが、個人的にはこの映画の主人公は、この施設の建物自体であるかのように感じられてしまいました。“ここでは、こんな事が起こる。今までも、これからも”とでもいう感じ。

この日、施設の中には、××は×××いない者達が居まして、それでレビュー冒頭のような考えに取り憑かれてしまいました。…これは、なんて心地良さなのだろう。何処にも行けないけれど、誰にでも逢えそうな気分。


この作品、冒頭に“東京芸大大学院の映像研究科の修了制作”である旨が表示されます。流石というべきか、技術的に非常に相当に高いレベルにある(のか、モノがモノだけに極力丁寧に作ってる)様に思えます。目の肥えた方にはとっては違うのかもしれません。
特に印象に残った部分。演技の自然体ぶりが度を越しています。耳を澄まさないと台詞が聴き取れなかったり、台詞が衝突したり…。好みで賛否あるかと思いますが、個人的には完全に賛。心地良過ぎて寝てしまうかと、身体から浮き上がってしまうかと思いました。
演者は、“誰でも知っている”という方は出ていないと思います。個人的にはタニちゃんの谷口蘭さんに静かに撃ち抜かれました。パタリ。(ダンスは一瞬イラッとしました🕺)
劇伴は無し。但しラストに…。
映画を形作るそれぞれの要素の、好みによって別れる賛否が、自分の場合は全て“賛” になっておりまして、こんなの物凄く好きとしか言いようがありません。だのに、この作品の事を分かっているのか分かってないのか、よく分からない…。…無念。
作中、ちらっと、作品世界が今の現実世界とは違う分岐をしている事を窺わせる描写が有り、それが作品のプラスになっているのかマイナスになっているのか…これもやっぱりよく分からない。でもきっと、そんな世の中だったら今より人心はもっと荒んでいたり、絶望してたりするだろうな。生き死にのハードルはうんと低くなって、だからあんな曖昧な気分に…。
まあ、今も相当なディストピアだけどね。

これは多分ソフト買います。観ながら思ってたのですけど、これは当然映画作品ではあるけど、何処か現代美術のインスタレーションみたいな雰囲気も有って。で、自分は明け方に観始めて、ラストシーンに合わせて外に出て行く…っていうのをやってみたいのですよ!上手くすると、この世から外れられるのではないかな⁇遂に!

レビューをお読みいただいたら雰囲気は分かると思うのですが、めちゃくちゃ好みが分かれると思いますので万人におススメとは言い難いです。でも、観た方が良い人は居ると思う。
五十嵐耕丙監督、凄いですね。参りました。
3.8
考えていないのか、はたまた考えないようにしてるのか。普段は意識せずにいる「なぜ」にふいに思い至る。

後付けで責任や理由を纏った、諦めが下支えする貧相な理論武装。
自分と、今目の前にある現実との接触を、ただ息を殺して、生を殺して、通り過ぎるまで待っている。
そこには前もって軽くしておけば、多少は重さに囚われずに済むかもという甘い打算も働いて。

この映画を、そして今を退屈だと感じるのは、きっとどっちにしても…。

「こうしてれば良くなるような気がする」って言葉にしてれば、みんなで共有してれば、少しは強度が増すような気がしていた。そんなのきっと意味ないってわかってたのに。

拠り所の側が、そこを精神的な根城とする者たちを見守っている。私たちは、もっとそれを感じて、信じていいんだ。

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