これ監督「パリよ、永遠に」の人か。ニュー・ジャーマン・シネマの一員で「ブリキの太鼓」の監督でもあるとは知らなかったけどそう知ると納得。日本未公開ぽい低予算の投げ売り映画扱いぽいのに映画としての地力がしっかりしていて不思議だった。日本未公開はクオリティの問題じゃなくて題材の問題だね。
これ要はドイツの若松孝二がドイツの赤軍派の映画を(恐らく)似たような動機で撮ったもの。初っ端からドイツ赤軍とか言い出してベイルート向かったので日本赤軍や重信房子となんか関係あるの？と調べたらめっちゃ関係あって笑った。スーパーアイドル重信房子のアイドルっぷりドイツまで轟いてます！どこの国もこの時代の赤軍ってこんな感じなんだなと既視感覚えるのでそう思ってもらえば問題ないです。赤軍派なので永田洋子はいません。革命左派と違ってやっぱり赤軍派はどこの国でも垢抜けてる陽キャの集まり。
こういう人らを現代の時代の空気で現代の目から見て愚かだと断罪するのは容易いけど、その時代の空気を知らない人間が簡単にそう言い切ってしまうことはやってはならないことだとも思う。
