のん

映像研には手を出すな!ののんのレビュー・感想・評価

映像研には手を出すな!(2020年製作の映画)
3.9
死ぬほどめんどくせぇ


梅澤美波演じる金森氏を除く、登場人物が一方通行コミュニケーションを延々と繰り返す様は「死ぬほどめんどくせぇ」以外の何者でもないのだが、こうした違和感を吹き飛ばしてしまうほどの主役3人の存在感が素晴らしい。


アニメ版は、『映像研には手を出すな』の「正しい」映像化だとすると、実写版はそこと同じところを目指さず、あくまで実写で出来ることに尽力していることは伝わった。


過剰なパロディ演出と、『テネット』とは違う意味での情報の暴力は、観る人によってはめまいを起こすレベルだと思うが、暴走運転のようでギリギリの範囲にはおさまっている。


コミュニケーション能力が破綻した珍獣たちに飴と鞭をふるう梅澤美波がただただ本作の中で一際かがやいていた。
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