このレビューはネタバレを含みます
東独の歌手グンダーマンがシュタージに協力して統一後に後悔するお話。優しいと副題にありますが優しいシーンあったっけ?ハリネズミ助けるというあざといシーンしかなかった気が。
このグンダーマン、魅力が伝わるどころか、人の嫁は寝取るし偉そうなこと言いながら言い訳ばかりで独善的だったり、しかもそれを悪気なさそうにやるというどうしようもないクソ野郎にしか見えませんでした。
イレーネの喋り方が面白かったのと、古参の党員が中村鴈治郎みたいだったのは印象的。というかヴェンニとコニーの子どもどこ行ったの?
テンポも良いやら悪いやら、重大な決断やターニングポイントがすんなり流されてました。過去と現在が混ぜ込まれ、メガネや髪型で見分けるのみという芸がなくて分かりにくい構成。グンダーマンとコニー以外はその他大勢で個性ゼロ。
曲もこの俳優が最後まで歌ってましたが、原曲の方が良いんじゃないかなあ。グンダーマンをリスペクトした作品だとして、そうは全く思えない内容でした。
そもそもの評価が固まってなさそうなのは映画の出来から感じられましたが、その意味では逆に面白いなと思った映画でした。