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#映画備忘録 #20210808
#t34レジェンドオブウォーダイナミック完全版
監督脚本/アレクセイ・シドロフ
#T34
2018/ロシア/139分
#Amazonレンタル #映画部
#映画好きな人と繋がりたい
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ロシア発大ヒット戦車映画。
ほんとに大ヒットで、通常版に加え
ディレクターズカット版、ダイナミック完全版まで
公開されるようになった映画。ちなみに
ディレクターズカット版は3時間越えの超大作!
公開当初から評判は高くて、観たかったけど
ずっとタイミングを逃し続けようやく。
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戦車って1つの映画ジャンルであり、
有名な所で言うと、本物の戦車バンバン出して
バンバン潰したバルジ大作戦(1965)や、
近年だとFURY(2014)が有名ではないでしょうか。
なんで戦車映画が面白いのかというと、
戦い方に制約があって、否応なしに緊張感が
高まるからだと思います。
1発撃ってから次撃てるまでに時間がかかるから
その間に敵にやられないか!ってドキドキや
戦車内は基本4人くらいしかいなくて、
そこの人間ドラマもわかりやすいとか、
砲身回すのに時間かかるからそのハラハラとか
割とわかりやすく面白い要素が多い。
この辺の面白さのロジックは潜水艦映画にも
似ている気がする、ということで、
ハンターキラーのキャッチコピーにありましたが
潜水艦映画にハズレ無し!ですが、潜水艦も
戦車もほぼ同じなので戦車映画にもハズレ無し!
が言えるのです。
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その点、今回のT-34はどうだったかというと、
それはもうとても面白かったです。
戦車映画というジャンル映画の楽しい所は
しっかりと抑え、その上でとにかくエンタメに
振り切ったその姿勢は素晴らしい!
まず冒頭の戦闘シーン。ギリギリで敵の
砲弾をかわしたりするところでハラハラするのは
もちろんのこと、今回新鮮だったのが敵の
砲弾がこちらの装甲に当たった時に車内が
ゴーーン!って響いて、乗組員が気絶したり
ダメージを負うってシーン。この描写は
過去の戦車映画でもあんまり見た事が無くて
すごく新鮮で良かったです!
ジャンル映画って基本的には数多く作られ
手垢にまみれたものが多いんだけど、
そのジャンル映画でもこういった新しい何かを
見せてくれるとつい機嫌が良くなってしまう。
あとは砲弾をよけたり、こっちの撃った
砲弾がスローのVFXで映されたりね(笑)
こういうのは子供っぽくて好きです(笑)
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そこから話は進み、主人公はドイツ軍の捕虜になり、
訪れたチャンスで収容所から逃げ出すわけですが、
とにかくこの映画、戦争映画にしてはゴアな
描写が全くない。それこそ戦車が出てくる
映画なんて、四肢欠損とか、雲散霧消とか
ありそうなものなのに、徹底的に排除。
ドイツ軍の捕虜収容所内でも死体もなければ
拷問シーンも極めて軽い、鞭打ちくらいのが
ちょっとあるだけで、非常に軽い仕上がり。
だからとにかくエンタメに寄せきってる。
この辺の仕上がりも、変に緊張しながら
映画を観なくていいので気楽に観れる。
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あとこの映画の魅力としてやはり言わないと
いけないのが、敵であるドイツ軍将校の
イェーガー大佐!かっこいい!!そもそも
ナチスの制服ってかっこいいけど、この
イェーガーさん非常にかっこいいんです。
非常にかっこいいのに、主人公のニコライに
一度戦えば戦友とばかりにめちゃくちゃ
絡みに行くんですが全部無視されて。。
イェーガーくんの片想いっていうのもまた
この映画のお話の推進力だと思います(笑)
唯一出てくる女性キャラが、主人公ニコライと
イェーガー大佐の間を取り持つ通訳の人
なんだけども、最終的にニコライはこの通訳と
くっついちゃう訳です。まあ当たり前っちゃ
当たり前の結末なんですけど(笑)
ここも、3人でよく遊んでて、2人ともあの子が
好きだったのに、いつの間にか抜け駆けされて
1人ポツンと残っちゃった、みたいに見えて!
もー!イェーガー大佐ホモなんだから!と
別な意味で映画を盛り上げてくれす。
散り際もかっこよかったよイェーガー大佐。
あと普通にイケメンだしね(笑)
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話が変な方向に行きましたが、パッケージの
B級感は嘘ではなく、ちゃんとB級映画ですが
しっかりと見応えのある、面白い映画です。
どんバチ好きな人は是非是非オススメです!