安定のホーム・コメディ路線。
ベストセラー小説が原作とは知りませんでした。
主演の天海祐希が、『仕掛人 藤枝梅安 壱』のファム・ファタールとは180度違う老後の資金不足に悩む主婦をコミカルに熱演。
監督は先日『ロストケア』を観たばかりの前田哲で、これまた作品の雰囲気は180度別物。
コメディ寄りの作品は何本か観ていましたが、けっこうどんなジャンルでもこなす監督のようです。
映画が始まると、のっけから「老後の必要資金2000万円説には医療費・介護費等が含まれていないため4000万円は必要！」 と言われ、主人公と同じく観ているこちらも絶句。
旦那役の松重豊とほぼ歳も同じなので、他人事ではありません。
私もいつ職を失っても不思議ではない境遇。
あ、松重と同期で成功して今や人気の住宅会社社長役の哀川翔も同い年。
人生いろいろ･･･
前半は非常にリアルなお金の話が続き、ビビらせながらも笑わせてくれますが、最後はまさかのシェアハウスに着地とは意外でした。
それにしても特筆すべきは姑役の草笛光子の若さ。
２年前の作品ですが現在も89歳でバリバリの現役、歌まで披露して昔から何十年も印象が変わっていないのはスゴイですね。
