成川ジロー

プロミシング・ヤング・ウーマンの成川ジローのレビュー・感想・評価

4.4
今オリンピックで浮き出ている問題にも通じる復讐劇。スゴいタイミングで公開してるな( ̄▽ ̄;) 許すか、許さないか。まあ決めるのは当事者だけであってほしい。パニッシャーものとしては普通と違って全体→パーソナルな方向に向かうのが珍しい。
傍観者を許すかどうかは難しい。その場にいなくて助けられなかった(その場にいたら絶対に助けていた)キャシーからしたら許せないだろうけどもね。。。
途中の覚えていた弁護士はロック様の『ファースター』でもあったな。あの人良かった。
タイトルが中盤の学長の台詞ともかかっていてゾクゾクってした。あと台詞で言えば、繰り返される「若かった」「ガキだった」、若かろうがガキだろうが傷の大きさは変わらないんだよな。舐めとんのかと。被害者を全く考えてない言い訳。脚本が良いね。
キャリー・マリガンは程よく老けていて、とても役にフィットしていた。
あと、キャシーの優しい親父とても良かった。







下の方に結末に関わるネタバレ。






結末がどうしても趣味じゃない。”あの時”ニーナと一緒に行動していなかった自分を許せず復讐に囚われてきたキャシーが、最後には解放されて今後の人生に期待が持てるような結末にして欲しかった。そこを描いて欲しい。個人的には、復讐を果たしてもその人の人生が開かれなければ意味が無いと思っているから。別にあの男とくっつけと言う訳ではなく、生きて希望の見えるラストが見たかった。
成川ジロー

成川ジロー