きょう

プロミシング・ヤング・ウーマンのきょうのレビュー・感想・評価

4.1
明るい未来が約束されていると思われていたものの、理解しがたい事件によってその道を絶たれてしまったキャリーマリガン演じるキャシー。以来、平凡な生活を送っているように思えた彼女だったが、夜になるといつもどこかへと出かけていた。彼女の謎めいた行動の裏側には、外見からは想像のできない別の顔が見え隠れしていた。


美しく聡明なキャシーは、医師になることを夢見て医大に通っていましたが、ある事件をきっかけに大学を退学してしまい、カフェの店員として、平凡な日々を過ごしていました。
この事件が彼女自身のことではなく、彼女の親友ニーナにまつわること。
ニーナは事件をきっかけに自殺をしてしまうのです。
それから、キャシーは夜になると、派手な格好をしてバーなどに行き泥酔したフリをして、肉体関係を目的にしている男に制裁を加えていました。
そんなところから、大切な友人がどんな事件に巻き込まれたかがわかりますね。女性にとってはとても許せないことだし、肉体にも心にも大きなダメージを負う😡😢
キャシーはニーナを助けられなかったことに悔いて、自身を痛めつけているかのようにも見えました😢
ある日、キャシーが働くカフェに大学時代のクラスメートのライアンという男性があらわれ、キャシーに恋心が生まれるのですが、この再会で今まで復讐心でいっぱいに満たされていた心の闇が解消されれば良かったのですが、ライアンも事件に関わっていることを知り…彼女の心はかつての通りに😱
そこから、本格的な復讐劇が始まり、ニーナの事件の主犯男のもとへ乗り込んでいきます💦
この復讐があまりにも怖くて、辛くて、キャシーにとってはあまりにも悲しすぎる結末ですが、かえって、キャシーが今まで心に決めてきたこととしては復讐相手に思いきりダメージを与えたのではないでしょうか。
怖かったけど、スッキリもした気持ちになりました。


キャシーを演じたキャリーマリガン、キャリアを積んで歳を重ねたからか、役作りか、かつての彼女とは雰囲気が違って見えました。
事件をきっかけに復讐の鬼になり…
彼女の親友を大切に思う気持ちは心底伝わってくるのですが、本当にこれで良かったのだろうか?と考えさせられる部分もあります。
キャシーがニーナの母に会いに行った時、母が「事件に執着しないで前を向いて」的な発言をするのですが、復讐ではなく、ニーナの分まで幸せになるという発想もできたのでは?とも思いました。
親友の死からの主人公の深い悲しみと怒りが心底伝わってくる作品でした。
きょう

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