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セイント・フランシスのRのレビュー・感想・評価

セイント・フランシス(2019年製作の映画)
4.5
感動!!!👏👏👏 いやー、めちゃめちゃ良かった!!! 映画館に映画を見に行くということで、数少ない女子の親友さんに選んでもらったのだが、男の僕ならゼッタイ選んでいないだろう、しかもこの気を逃したら相当強く推されない限り100%見てないだろう作品。見て良かったーーー。コレはマジもんの女映画。正直、最初は楽しめるかかなり不安だった。オープニング、主人公のブリジッドがバーで30代の男の愚痴を聞いてて、自分のこと20代と勘違いしてるようなので、私は34歳よ、と男に告げると、男が黙って立ち去っていくとこから始まります。その後、同じバーで出会った男とフックアップに成功。だが、生理来てもてベッドも顔も血だらけ!笑と思いきや、その後、妊娠陽性、からの中絶! いきなりいろいろぶっ込んでくるなー。中盤出てくる胡散臭い男との会話でも明らかになるのだが、アメリカでは避妊って女が積極的にするもんなんやねー。ゴムなしでより大きな快楽を求めるためか。 知らんかった!けどそれではSTDは防げないのでは……⁇ま、いいや、で、レストランでサーバーやってたブリジッドは仕事辞めて、フルタイムでベイビーシッターをやり始める。その家族はゲイカップル。白人ママに黒人ママ。で、そこの養子の黒人の子がタイトルのフランシス。白人のママは妊娠中。最初はブリジッドに懐かないフランシスだが、まぁなんだかんだいろいろあってちょっとずつ仲良くなっていく。黒人ママは超多忙なビジネスウーマンで家におらず、白人ママはめでたく出産するがお子を抱いても泣き止んでくれず産後うつに……これでもかと女の問題盛りだくさん。さまざまなテーマを詰め込みつつ、すべてのシーンが無理なく、自然で、クスクス笑えるユーモア満載、スッと心に入って…………は来ませんね笑 僕、男なんで。けど、やっぱ女の世界と男の世界ってぜんっっっっっぜん違うんだなーーーーーとめちゃくちゃ感じた。それが見ててめちゃくちゃ面白かった。女は何から何まで大変やわ。男の側が女の事情を知るためにみんな見といたほうがええんちゃうかってくらい。これに比べて男の世界の楽なことといったら!!! 男同士て起こる問題ってなんやろか。ほとんどの人が大学卒業したら真の友と呼べる人がいなくなることくらいか。まぁそれも十分デカい問題やけど。女同士は、まずそもそも仲良くなりにくいというところに、いがみ合いが加わってくる。女であるってだけで大変なのに、女同士が仲良くなりにくすぎ。ほんの少し勇気を出して、心を開けばいいだけなのに! まぁでも裏切りとかもあるから、簡単には心開かれへんのやろなー。そして、こんなにずっとおちょんちょんから出血してる映画はじめて見ましたわ。中絶も実質的に傷つくのは女だけやし、本作ではそこにカトリックの信仰までからんできて……最近は同性愛は認められてるようで何よりですが、挙句の果てには、黒人差別まで……本作では、ただひとり、ミレニアム男子のジェース君だけが最初から最後までブリジッドに優しい。生理も中絶もしっかり真剣に考えてくれるし、感情のひだも理解しようとしてくれる。だが、ブリジッドは彼氏認定してあげない🤣 ややこしいなオイ! ちなみに本作に出てくる男たちは、ジェース君以外、みなアホかクソ。たぶん女子の目から見たら、男は全般アホかクソかどっちかなんやろな🤣 僕はクソの部類ですゴメンナサイ🙇🏻‍♂️ 本作見て、なんで日本でうすーい塩系男子がウケるか、その理由も分かった気がしました。なるほどな。いやーテーマだけでもこんなにたくさんあるなか、こんなスムーズに、重すぎず、軽すぎず、ちょうどいいバランスのユーモアで、楽しく最後まで見せてくれるってすごくないですか。ブリジッドを演じるケリーオサリバンの演技ほんま素晴らしかった。愛せるか愛せないかスレスレで愛せる完璧な塩梅のスレっぷり。30過ぎてこんな生活送ってることを、これでええねんと自分に認めてあげてると思ってたのに、そうはいかない自己否定の気持ちが出てくるとことか、マジかわいそう😭 ええやん別に。気にすんなよ。って言ってあげたくなる。その後に続くシーンの泣かせる流れ!!! くぅーーーー!!!🥺 ちっちゃい娘っ子を演じるラモナ エディス ウィリアムズという子、この歳にして演技すごい! この子のお転婆っぷりマジおもろかった! ひとつ、英語が分からないと笑えないシーンがあって、どんなchoiceをするかがどーだこーだ言ってるとこ、プロチョイスとかけてあって、うまく作ってあるなーと。このあたりは是非英語字幕でご覧になって味わってください。あと、もう書き始めたらキリがないくらい良いシーンの連続! 池に落ちちゃった! 公園で〇〇してたらまさかのクレーム! チャーチにてコンフェッション! “I’m smart! I’m brave! I’m the coolest!” などなどなどなどを経て、最後に行きつくエンディング!!! これは涙なしでは見れません!!! エンドクレジットが始まってもなみだ止まらない。もしひとりで見に行ってたら、映画終わってもずっと泣いてそうなくらい、じんわりしっかり心動かされました!!! すばらしかった!!! 女であることに疲れた女たち、女であることを慈しみたい女たち、女であることがどんなことか知りたい男たち、女の気持ちを理解し逆手にとってモテ男を目指したい男たち😰 そういった方々に是非ともオススメしたい一作です。最後に。自分はほんとに男として最高の人生を送ってるなーーーと再確認できました!!!👍 嬉しい😆
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