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キャンディマンのNoAceJustYouのネタバレレビュー・内容・結末

キャンディマン(2021年製作の映画)
3.3

このレビューはネタバレを含みます

2022/04/16鑑賞。67点。
僅差で1992年版よりこっちの方が好き。
キャンディマンが無惨な死を遂げた者の集合体であるという解釈や、白人への憎しみからキャンディマンを利用しようとする黒人の存在など・・前作ありきではあるものの他のホラーとは一線を画す作品に仕上がってる。

1992年の【キャンディマン】の続編。
公営住宅カブリーニ・グリーンで、大学院生のヘレンが死んだ話は誰もが知る有名なエピソードになっていた。

舞台はシカゴ。
芸術家のアンソニーは、取り壊されたカブリーニ・グリーンの跡地で、かつての住民である中年男・ウィリアムから昔話を聞かされる。
カブリーニ・グリーンでは、片手が鉤爪の男性シャーマン・フィールズが刃物入りの飴を子供達に配った容疑で大勢の警察官に取り押さえられ、シャーマンが死亡して事件が発生していた。
その数日後、刃物入りの飴をもらった子供が現れる。シャーマンは冤罪だったと思われたが、シャーマンにそっくりなキャンディマンという男が現れるようになったことから、カブリーニ・グリーンは混乱に陥ったらしい。

その話から着想を得たアンソニーは、シャーマンの最期を描くことにする。
アンソニーの描く暴力的な絵は批評家からの受けがあまり良くなかった。一方で、「鏡に向かって5回キャンディマンと唱えるとキャンディマンが殺しにくる」という都市伝説の存在を知るアンソニー。

ウィリアムに会いに行ったアンソニーは、【キャンディマンとは、無残な死を遂げた4人の黒人男性の集合体のような存在】であることを知らされる。
そして、アンソニーは自分が赤ちゃんだった頃キャンディマンに拉致されたが、大学院生のヘレンに救われた真実を知る。

アンソニーとキャンディマンの因縁を知ったウィリアムは、アンソニーを新たなキャンディマンに仕立てようとする。
ウィリアムは、アンソニーの右手を切り落として鉤爪を差し込むと、警察に通報して「鉤爪の黒人男性が暴れている」と通報する。
白人たちによって住居であるカブリーニ・グリーンを奪われ、社会的弱者になったのも白人のせいだと逆恨みするウィリアムは、アンソニーを警察に射殺させることで彼を5人目のキャンディマンにすることが目的。そして、キャンディマンの力を使って白人に復讐を果たそうとしていた。

アンソニーと一緒にウィリアムに拉致されていた恋人・ブリアナは、ウィリアムを滅多刺しにして殺害。
駆けつけた白人の警察官たちは、抵抗していないにもかかわらずアンソニーを射殺する。

ブリアナは白人の警察官たちに保護されるが、射殺が正当なものだったと証言するよう強要される。
ブリアナが車のミラーに向かって5回キャンディマンと唱えると、アンソニーの姿をしたキャンディマンが現れて警察官を皆殺しにする。

ブリアナの前には、元祖キャンディマン(演. トニー・トッド)が現れ、「すべてのものに伝えろ」と語りかける。
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