本編に約20分のシーンが追加されたDCバージョン。というよりここから削られたのが公開中の本編。理解がより深まるのは間違いないし、画的にも鳥肌立つクラスの美しいシーンがあるので、『ミッドサマー』好きな方は必見!まさかフィルマに追加されるとは思わんかった!
以下、本編見てからの方が良いです。
大きいところでは、以下3つかな。追加箇所は前半部分に多いと思う。
①ホルガへ行く道中、飛行機を降りてから車内での会話、ジョシュの本
②ホルガ到着後、歓迎された後の消えない火とオッサンの良い声な歌と男2人のバチバチ
③直前のジャンプと対比される夜(暗闇)のセレモニーとダニーとクリスチャンの口論とその口論に対応する翌日2人の会話
①の部分で主人公たちの知らないところで何が行われてたのかを暗に描き、更にはジョシュの持つ本によりルーン文字の重要性を示す。
②の部分で「個」ではなく「全」としての存続を重視していることを強く印象づける。
③の部分でホルガ内での教育というか価値観を植え付ける様子と、ダニとクリスチャンの関係性を決定的とする口論が描かれ、睡眠薬を求めるダニーや置いていかれる悪夢に繋がる。
あと、ち◯こ切り落とされた男のラジオニュースをマークが聞いてる場面とかパイ作るダニーを窓越しに見るおばさんとか、ホルガ行く前のパーティとか、色々と削られてるのがわかる。
DC版でも一瞬たりとも長いと思わせないのがマジですごいと思う。大傑作!