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めぐり逢えたらのYYamadaのレビュー・感想・評価

めぐり逢えたら(1993年製作の映画)
3.7
【恋愛映画のススメ】
めぐり逢えたら (1993)

◆映画のジャンル:
 ロマンティック・コメディ
◆ロケーション:
 ボルチモア/シアトル/ニューヨーク
◆パートナー(カッコ内は公開時年齢)
 ♀️: メグ・ライアン (31)   
 ♂️: トム・ハンクス (36)

〈見処〉
①M.ライアン×T.ハンクス×N.エフロン
 ラブコメ最強トリオの傑作!
・『めぐり逢えたら』(原題: 「Sleepless in Seattle」=「シアトルの眠れぬ男」)は、1993年に公開されたロマンティック・コメディ。
・ジャーナリストのアニー(メグ・ライアン)は同僚のウォルター(ビル・プルマン)と婚約。結婚式の準備を始めていたある夜、カーラジオの番組にて、シアトルに住むサム・ボールドウィン(トム・ハンクス)の息子ジョナがディスクジョッキーに「妻を亡くしたパパに新しい奥さんを探して」とお願いしていた。そしてサムがラジオを通して妻への想いを切々と語り「僕と妻の出会いは運命だった」という。その言葉を聴いたアニーの心は「サムに逢いたい」という抑えきれない感情が芽生えることになる…。
・本作は『ジョー、満月の島へ行く』(1990)に続き2度目となるトム・ハンクス&メグ・ライアンの共演作であるが、「ラブコメの名手」ノーラ・エフロンが製作に加わり、3人揃い踏みを果たした最初の作品。(1998年には3人による『ユー・ガット・メール』も大ヒット)

②主演2人の「分岐点」
本作が製作された1993年は、主演のトム・ハンクスとメグ・ライアンの2人のキャリアの分岐点となった重要な年。
・トム・ハンクスの場合: 次作品『フィラデルフィア』(1993)、『 フォレスト・ガンプ/一期一会』(1994)にて、2年連続でアカデミー主演男優賞を獲得の快挙を果たし、以降、ハリウッドのトップ俳優に君臨し続けることになった。
・メグ・ライアンの場合: 1991年にデニス・クエイドと結婚、1992年4月に長男出産後に撮影に臨んだ本作は大ヒット。結果「ラブコメの女王」の地位を確立するが、配役の幅を狭めることになってしまう。(以降は、演技派の転向→興行面の失敗→加齢に伴い整形を繰り返す、負のスパイラルに陥る)

③結び…本作の見処は?
◎: ラブコメ作品にありながら、恋愛関係に陥る2人の出会いのシーンは画期的。(ネタバレ防止のため記載しないが)、後にも先にも存在しないであろう、スゴイ脚本。
○: ラストシーンで2人が会えることがわかっていながらも、ハラハラする高演出が光る。
○: ハンクスの息子役ジョナくんが良いキャラクター。彼が本作ストーリーを牽引している。
×: 許容範囲の婚約者がありながら、理想の相手を探すシチュエーションは、男性視点では共感出来ない。運命の人を探す行動も、一歩間違うとストーカー行為?
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