ケイスケ

ただ悪より救いたまえのケイスケのレビュー・感想・評価

ただ悪より救いたまえ(2019年製作の映画)
3.6
吹替で観たけどオカマの声をやってるKENNのクセが強すぎて良かった😆笑。

引退を決めた凄腕の暗殺者インナム。最後の仕事として日本のヤクザ、コレエダを殺すが、彼の義兄弟である暗殺者レイに追われることになる。レイはインナムと接点のある人間を次々と手にかけ、タイに暮らす彼の元恋人を殺した上に娘をさらう。娘の存在を初めて知ったインナムはタイに乗り込むが、レイも彼との直接対決に臨もうとする。

ファン・ジョンミンが出ている映画はだいたい面白い法則。個人的には『新しき世界』や『アシュラ』が好きです。本作も面白かった。ストーリーは人身売買で捕えられた子供を助けに行く、という割とよくあるストーリーですが、そこにスパイスを加えるのがイ・ジョンジェ演じるレイという男。

コイツのなにがやべーって、話の本筋にある人身売買には全く関わっていないということ。冒頭に殺された兄の復讐をするためにインナムを執拗に追いかけ、関係者を片っぱしから殺していく。結果、この2人に巻き込まれて他の悪い奴らが死んでいくという状況に😅笑。レイが拷問する場面は直接的には見せていませんが凄く怖かったですね。

かなり攻めていると思ったのはバンコクの人身売買描写。「日本人や韓国人の子供は珍しいから高く売れる」みたいな台詞が非常に怖い。タイの人身売買は問題になっているとはいえ、ちょっとタイに怒られそうな気もしますね。ちなみに血生臭いアクションシーンも多いですが、特に目新しい格闘描写は無かったかな。スローからの早回しも少し古い見せ方かもしれません。

ただ、やはり役者が良いと映画の格もグッと上がるというもの😆ファン・ジョンミンとイ・ジョンジェはもちろん、少ししか出てないけどインパクトを残す白竜はさすが笑。やっぱり韓国ノワールは質が高い。面白かったです!