イヴォンヌ・デ・カーロの豪快さが最高！


孤児院育ちのロキシーは、酒場のボスの元、酔っ払いの相手をして生活。ある日、保安官に追われる身となったロキシーは、助けてくれた船長から金を奪い、子供を持つ病弱な若い母親を助ける。

母子を支える生活が始まるが、すぐに母親が亡くなり、医師に尋ねられた死亡証明の名に自分の名前を告げる。子供の父親が実は裕福な家柄で、ロキシーは母親になりすますが、、、


と、物語はサスペンス風に思うが、これはラブコメと言ってもいいでしょう。

デカーロ演じるヒロインが、助けた子供を相棒のように可愛がり、楽観的に演じているので、とても楽しい！

ロキシーの正体を知り、彼女を脅かす存在達が何人か出てくるが、どれもぞんざいに扱われている。もうそれで良し😁


思わぬ拾い物的な映画でした！
楽しかった😆

邦題「優しい悪魔」

それなりにハッピーエンドだけどエンディング軽！という印象。

詐欺師風情の生き方してきた男女なのに最後は純愛路線？なのは意外。
計画通り金持ちと女性は偽装結婚して、本命とは裏で愛人関係とかも出来そうだったのに思ってたより真っ当な生き方をした主人公の男女…

まあまあ面白かった。
だけど、酒場での乱闘多すぎる😅
し、確かに他人の子供だけど親子として生きてきたのに最後は子供とも呆気ないお別れになるのも昔映画ならでは？

クラシックムービーを観る日　を決めてたまには観ていきたい。

コスミック出版のDVDで鑑賞。「優しい悪魔」なんてタイトルにされてる。imdbにルネ・クレール「焔の女」のリメイクとあったのでそのつもりで見たら、当時良く似ていると噂になっただけで別物らしい。コスミック出版は西部劇コレクションに収録してるけど西部劇ではない。
これがなかなか調子良く始まって、船長が雇い主から鮮やかに金をせしめるところから、酒場女の主人公とのふてぶてしい出会い、乱闘と続く。
酒場女は知り合った病弱な女が死んだあとその子どもを連れて、その子の家に連れて行くと裕福な家で、死んだ女と勘違いされ、という話。
新聞の寄港情報とヒロインの様子の変化を交互に映して時間の流れと心の動きを表し、やがて船長を思って屋敷の窓から海を眺めると、船長も船の窓から海を眺めるという描写に至って、B級チャンバラの監督と侮っていたことを知る。乱闘騒ぎを３度起こすのも楽しい。強いて言えば色彩設計が安っぽい。
でも撮影はラッセル・メティでテクニカラーなんでもっと状態が良ければ綺麗なんだろうけど。
主演はイヴォンヌ・デ・カーロ。劇中下品な女と揶揄されるがむしろガサツ。派手。コメディセンスがある、がちょっと安っぽい感じもある。
船長のロック・ハドソンはたぶん初の主演級。超かっこよくて、既にコミカルな魅力。この人は映画でよく踊ったり歌ったりする。下手なんだけど何かしらそうさせたい部分があるのでしょうか。本作でもちょっと踊る。デ・カーロとは脇役時代に「砂漠の鷹」で共演済み。
従兄弟役でB級SFの二枚目俳優リチャード・デニングが出ている。酒場のオーナーは同時期のユニバーサル活劇のいつもの悪役ヘンリー・ブランドン。
シドニー・サルコウは「ゴールデン・コンドルの復讐」「七つの海の狼」「海賊の王子」といったB級海賊映画の監督。すべてコスミック出版のDVDで見れる。それぞれ鉄火女のヒロインが面白いけど、結構な低予算作品群。