アメリカの悲劇の作品情報・感想・評価

「アメリカの悲劇」に投稿された感想・評価

法一

法一の感想・評価

3.2
 『陽のあたる場所』で有名な作品の、第1回映画化だが……変なリズムの映画だ。水辺のイメージが素晴らしい一方で、終盤30分(実質3分の1)を占める法廷パートはかなり退屈だったりする。
 まあとにかく、シルヴィア・シドニーがすごく可愛かったり、全然可愛くなかったりする(そういう風に見えるよう演出している)というのが主人公の心情とリンクすると言えるのかもしれない。彼女の住まいの窓ガラスが面白い。

 この映画すごいのは主人公が本当に何の考えも計画性もなく、さらには頭も悪いところで、帰結もそりゃそうなるよなという感じだ。法廷でよりによって弁護側から「意志が薄弱で道徳心がない」とかなんとか何度も何度も繰り返し言われるあたりはギャグとしか思えない。しかし、こんなノータリンの所業を『アメリカの悲劇』と呼んでしまっていいのだろうか。それはそれで風刺が効いているのかもしれないが。