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そこにいた男のminorufukuのネタバレレビュー・内容・結末

そこにいた男(2020年製作の映画)
3.1

このレビューはネタバレを含みます

マンションで傷害事件が発生する。包丁で刺された男は重体で、犯人は彼の恋人だった。逮捕された恋人は犯行の動機とともに彼との馴れ初めを語り始めるのだが......という話。
衝撃作だった「岬の兄妹」の監督の新作とのことで鑑賞。

いわゆるメンヘラなヒロインが売れないダメ人間な俳優に借金をしてまで貢いだ挙句に殺害するまでの経緯を描いた作品。
「私だけが彼のことを分かってあげられる」という情念から俳優に尽くすものの、実際は相手のことを何ひとつ知らない事実に打ちのめされる流れが切々と語られていた。犯行のきっかけとなる出来事が本当にしょうもないイタズラなのが驚きだった。ラストのシーンに俳優のヒロインへの優しさと普段はキザな俳優の情けなく人間味のあるエピソードを入れているのは上手かった。
「岬の兄妹」に比べるとエンタメ性は増しているが衝撃度は落ちている印象。30分の短編なので見やすかった。ヒロイン役の女優さんは「スペシャルアクターズ」にも出てたのね。

冷静な女刑事があるきっかけでブチ切れるシーンが面白かった。
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