このレビューはネタバレを含みます
ラトビア、第一次大戦から独立戦争まで従軍した少年(青年)アルトゥルスのお話。CGを上手く使って、戦場のリアリティが出ていました。
死ぬと思った人がすぐにバタバタ死んでいってしまう典型的な展開。全体的を貫通する商業主義的ナショナリズムにかなり辟易とさせられます。戦場の兵士は軽薄なヒロイズムに彩られ、一方で彼らがどこで何をしているのかは相似形の繰り返しなので分かりづらい。
演技は上手かったですが丁寧な演出からは程遠くまともに見ていられない。兄貴はすぐに消えてたし。エンドロールに取材源らしき写真が出てしたが、衣装や装備は細かく再現されているようでした。
撮影自体の規模はかなり大きく、国営放送が肝煎りで作ったのかと思うような一面的かつ安直な内容の映画でした。