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いつかの君にもわかることのudonのネタバレレビュー・内容・結末

いつかの君にもわかること(2020年製作の映画)
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このレビューはネタバレを含みます

あらすじとタイトルだけで泣けるんだが〜!と思ってたらまあ映画もそのまんまそんな感じ(それを超えることもなく期待を下回ることもなく)だったんですが、

映画の情報量が多すぎない(あらすじの通り!パパと息子の時間は息子まだベイビーすぎるのでセリフも基本少ない)のもあって、
観ている間に自分の人生を振り返ったり将来に思いを馳せたり。っていう豊かな時間を持てたのがとてもよかった。

去るほうの思いやりを知った。愛深すぎる。。
亡くなってからもその人の存在が誰かを支えることはできるって、わたしは知ってたのに。なぜ今まで気づかなかったんだろう。きのうまで、自分が死んだら自分のことは忘れて幸せになってほしいって考えてた。おばかですね。

自分が死んだら忘れてって言うんではなく、話しかけてって伝えよ。返事は返せなくても。存在自体を悲しいことみたいにしなくていい。
初恋の悪魔の星砂が悠日に言ってたことがここで蘇るわ。あと、初恋の悪魔で言えば(?)電話するのもいいよね。私も真似して号泣しましたがあれはとてもいい。

残される方の気持ちばっかりだったけど、去る方の思いやりすごいなあって思った。
あの人が残してくれたのはなんだろうって。亡くなる前はどんな風に考えてたんだろうって。

とかを映画観ながら考えられた。爆泣きでした。

もちろん人生と結びつけなくて映画単体で既に号泣はしている。
パパとのひとつひとつの思い出をマイケルが全部忘れちゃうんだなーと思うと切なすぎる。でも具体的なことは覚えてなくても、あの時間がマイケルの心や人格をつくってると思うんだよなぁ。

パパも父親に4歳まで育てられたっていうの多分その間は愛情いっぱいだったのではと勝手に想像した。マイケルに向ける慈愛の眼差しがそう思わせた。
多分だけど幼少期に愛情が不足していたら、子供が不機嫌になったときや言うことを聞かないとき、自分に原因を探してもっと余裕がなくなると思うから。

てかもちろん、ぶどうの味にもパパを思い出せるといいんだけどね。あのくらいの歳の子がどこまで覚えていられるかわからない。。
あの、返事はできないけど雨で濡らしてあげるとかぶどうの味の中にいるとか、パパがマイケルに死ぬことカミングアウトしてからのあそこのところまじでずっと泣いてた中でも特に激しく泣いた。

自分しか見えてなくて養子を人生の道具だと考えている里親希望が多いのは嫌だった〜けどあれが現実なのか?最後はちゃんと愛をくれそうな人のとこ行けてよかった。親がふたりいることには世間体以外の意味はなんもない。
てか、「ママがつくってくれるの?」みたいな、無意識に傷つけちゃう世の中は終わらせたいよね。

最後の終わり方(ストーリーではなく見せ方)はエッて感じだった😅
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