Jaya

COME & GO カム・アンド・ゴーのJayaのネタバレレビュー・内容・結末

3.8

このレビューはネタバレを含みます

梅田界隈での色んな国の人たちの交わらない群像劇。国際都市としての大阪。李康生がバファローズの帽子被って信長書店でAV漁るとか堪らなさすぎました。

とにかく人が多く、日本、韓国、中国、台湾、ベトナム、ミャンマー、マレーシア、ネパール。これらの人々が矢継ぎ早なカット割りで繋がれていきます。

それぞれの人々にそれぞれの物語。淡々と現実を映すようで、何も特別なことは起こらない。戯画化されたような表現が非現実感を齎していて効果的でした。

ただ余りにも人が多すぎたようにも気がします。久々に映る人に「そういやいたな」と思うことが何度も…。

ふんだんにアドリブが入り、いい味出す人々。シャオカンとラオファンの酒席がかなり心に刺さりました。富岡の喧嘩も良かったし飯田は全て良かった。

皮相的な話ではあるのですが、これだけの人物たちが上手く繋がっていて、大阪の街、ひいてはこの国を見る新たな視点をいくつも提供してくれるような名作でした。
Jaya

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