Xavier

私は確信するのXavierのレビュー・感想・評価

私は確信する(2018年製作の映画)
1.0
法廷が舞台の作品はスリリングがあり面白い、普通は…
2000年2月フランス南西部トゥールーズ
38歳の女性スザンヌ・ヴィギエが3人の子供を残して忽然と姿を消した。
警察は状況から夫のジャックに殺人の容疑をかけ逮捕するが、明確な動機がなく決めてとなる証拠も見つからない。
その結果ジャックは第一審で無罪となるが、すぐさま検察に控訴され翌年の第二審で再び殺人罪を問う裁判が行われる事になる。
ジャックの無罪を確信するシングルマザーのノラは敏腕弁護士デュポン=モレッティに弁護を懇願、自らも助手となり
250時間にも及ぶ音声記録を調べる事に
そして調べが進むに連れ新たな事実と疑惑に気づき…
ザックリ言うとストーリーはこんな感じ
実際の事件を基にした作品だが、ノラはフィクションの存在らしい。
法廷物の作品は観た後に良かった!って思う事が多いのだが、この作品からは感じられなかった。
その原因はノラである。
最初から違和感しかなかった。
事件の関係者でもないノラが、第二審が開かれ事を聞き、腕利きの弁護士デュポンに会いにいくシーンがある。
デュポンはノラの話を聞くが、裁判が行われる間は忙しく、裁判長との相性も考え弁護をすることは出来ないとノラに伝える。
それを聞いてもノラはデュポンにしつこく弁護を依頼、帰ろうとするデュポンの車を止め無理やり車に入り、一方的に自分の主張をする。
何なんだこの女って思ってしまった。
常軌を逸しているぐらいだから、もしかしてジャックの愛人?って思っていたのだが、ただジャックの娘クレマンスがノラの息子フェリックスの家庭教師だったということが解る。
ただそれだけの関係かよ!って事にビックリだった。そしてデュポンは音声記録の文字起こしをノラに頼む訳だが、ここでもノラの奇行は続く。
音声記録の登場人物を付箋に書き壁に貼り自分で推理してみたり、息子フェリックスの事はほったらかして、裁判を傍聴
自分の職場では、裁判の傍聴を優先し遅刻も度々。
この女狂っている!
余りにもノラの暴走が凄すぎて、肝心の話が頭に入ってこない。
何故架空の人物ノラを入れようと監督は考えたのだろう?
何か物語にプラスになると思ったのだろうか?
個人的な事を言わせてもらうとノラの存在は邪魔でしかない。

またこの裁判が酷いんだよなぁ…
物証がない裁判では状況証拠で有罪に持っていく事もあるが、この裁判、"~であっただろう"とか"~かもしれない"とかいう検察の推測の発言ばかりで裁判か進んでいく。
これはホントに恐ろしい。
これでは何もやってなくても、推測だけで罪にとえる。
まさに冤罪である。
この事が20年前までは行われていたと考えると…

という訳でこの作品には嵌まりませんでした。
Xavier

Xavier