140字プロレス鶴見辰吾ジラ

ダウンの140字プロレス鶴見辰吾ジラのレビュー・感想・評価

ダウン(2001年製作の映画)
3.0
【ご機嫌なんだか、不機嫌なんだか、今始まる、「おまえを絶対殺す!」暴走エレベーターの殺戮ショー!】

「エレベーターが人を殺す!」

このフレーズから考えられるのは、SF設定によくある人工知能搭載→自我を持って暴走→人類に牙を剥く の流れが鉄板で閉鎖的なパニックモノになるはずだが、本作は解放感すら感じる殺戮シーン満載。とにかくあらゆる方法を使って人間を殺しに殺すエレベーターは、SFマナーを真っ向から無視したモンスターパニックに。邦題が「ダウン」なのにも関わらず、乗客をビルから放り出したり、謎の力で吸い込むなど殺人シェフの気まぐれ殺戮フルコースを堪能できる。クライマックスに向けて事がどんどん大きくなっていくワクワク感と滅茶苦茶なテンションで本来閉鎖型のホラーが暴れてくれたのは、SF設定としては既存だが記憶に残る感情は斬新だった。