“若大将”時代のヴィジャイが、マラヤーラム映画界の“The Complete Actor”モーハンラールと共演したギャングスタもの作品。
マドゥライを支配するマフィアの首領シヴァン（モーハンラール）に育てられ、その右腕として地域を仕切るシャクティ（ヴィジャイ）。ある日シヴァンは、新しく着任してきた警視総監から犯罪集団の取り締まりの強化を宣言される。危機感を感じたシヴァンは嫌がシャクティを介入防止のため警察官にさせるのだが…。
基本的に、いつもの“無双！”な内容だけど、古臭くてベタなコメディ演出の前半と、シリアスな後半とで、テイストが相当変わる。現在の“大将”みたいな社会的なメッセージ性は無いけれど、その分純粋にアクションシーン、特にヤラレる側の皆さんの“ぶっ飛び”っぷりが楽しめる。その他にもカメラワークも結構凝っていて面白い。
そして“血”は繋がっていないけど親子2人の絆、特にラストの“ケジメ”をつけるシーンでのやり取りが泣けてくる😭
カージャルちゃんが華を添え、家族愛・恋愛・アクションといろんな要素で楽しめる作品。

• #おうち時間2025とらキチ
• #インド魂

【カーといえばキー】

インド・タミル・ナードゥ州中南部に位置する都市マドゥライを牛耳るマフィアが主人公。
完璧俳優と称されるマラヤーラム語映画界の大スター、モーハンラールが首領シヴァン。
彼に息子のように育てられ、その右腕として地域を仕切るシャクティを、タミル語映画界の人気俳優、大将ヴィジャイが演じます。
シャクティのあだ名がジッラ(縄張り、シマの意味)です。

シャクティは幼い頃、父親を警官に殺害され、警察に対して強い恨みを持ち続けています。
だから、カーキー色(警官のユニフォームの色)を見るだけで、怒り爆発します。
カーっと頭に血が上り、キーっと襲い掛かります。

そんなシャクティが、婦人警官のシャンティ(カージャル・アガルワール)に恋したり、いやいや警察官にされたりで、コメディ要素も満載です。
ダンスシーンも、今宵も大将の宴が熱いって感じで、素晴らしい楽しさです。
突然、日本(京都のお寺・竹林、鳥取のお花畑)が出てきてビックリします。
ヴィジャイ＆カージャル・アガルワールが来日していたのかと思うと、カーっと紅潮してキーっと喜々とします。

さて、シャクティが警官になったことにより、ある事件・事故がきっかけで、親子の断絶が起こります。
シマが修羅場と化していくのですが、最後には家族のドラマが用意され、カーっそうきたか、キーっ持ちイイってなります。

2020-12-28記。
インドの若大将、日本遠征…と言っても、ダンスシーンを太秦映画村とか伏見稲荷とかで撮ってるだけ。
だけど、純和風のなかで濃ゆ～いインド人カップルがいつものリズムで踊りまくる絵は強烈なのでスコア0.5プラス。
メイキング見たい。

本編は、ギャングの息子が警察官になる話。しかも身分を隠さず堂々と、というインド映画以外では許されない設定。
だけど、主人公は無敵のヴィジャイだから、これでいいのだ。
大音量のアクションてんこ盛りで、現地の観客は盛り上がるんだろうなぁ。