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Mr.ノーバディのYYamadaのレビュー・感想・評価

Mr.ノーバディ(2021年製作の映画)
3.8
【アクション映画のススメ】
〈ジャンル定義への当てはめ〉
 ○: 心理描写より外面的な動作を重視
 ○: 格闘・戦闘を解決の糸口とする

◆作品名:
Mr.ノーバディ (2021)
◆アクション映画のジャンル
現代劇 / 元工作員による戦闘
◆類似作品
・ジョン・ウィック
・イコライザー
・ランボー/ラストブラッド

〈本作の粗筋〉 eiga.comより抜粋
・郊外にある自宅と職場の金型工場を路線バスで往復するだけの単調な毎日を送っているハッチは、地味な見た目で、世間から見ればどこにでもいる普通の男。
・そんなハッチの家にある日、強盗が押し入る。暴力を恐れたハッチは反撃することもできず、家族からさらに失望されてしまう。あまりの理不尽さに怒りが沸々とわいていくハッチは、路線バスで出会ったチンピラたちの挑発が引き金となり、ついに堪忍袋の緒が切れる…。

〈見処〉
①火曜日、ゴミ当番。愛車は路線バス。
 地味な男が派手にキレる。
・『Mr.ノーバディ』(原題:Nobody)は、2021年に公開されたアクション・スリラー映画。
・本作は『ジョン・ウィック』シリーズの脚本家デレク・コルスタッドと製作デビッド・リーチが再タッグを組み、ごく普通の中年男が、世の中の理不尽に怒りを爆発させ、マフィア集団を相手に激しい戦いを繰り広げる痛快ハードボイルド。
・主演は人気テレビシリーズ『ベター・コール・ソウル』のボブ・オデンカーク。『バック・トゥ・ザ・フューチャー』のクリストファー・ロイドと『「ワンダーウーマン』のコニー・ニールセンが共演者として脇を固めている。

②ボブ・オデンカーク
・本作で主演を務めるボブ・オデンカークは、1962年生まれのコメディアン、俳優、映画監督、放送作家、脚本家、プロデューサー。
・地元イリノイのラジオ局のコメディ番組の制作や台本執筆からキャリアをスタートさせたオデンカークは、1987年~1991年までアメリカの人気コメディ番組『サタデー・ナイト・ライブ』にレギュラー出演。コメディアンとして広く認知を受け、放送作家としても1983年にエミー賞を獲得。
・また『サタデー~』の共演者であり、友人でもあるベン・スティラーが司会を務めるテレビ番組にも出演。同番組にて1993年に2度目のプライムタイム・エミー賞を受賞している。
・近年では俳優として、ブライアン・クランストン主演のテレビドラマ『ブレイキング・バッド』に登場の悪徳弁護士ソウル・グッドマン役で大ブレイク。2015年から始まったスピンオフ作品『ベター・コール・ソウル』で同役にて主演を務めているが、2021年7月のファイナルシーズン撮影中に心臓発作で倒れ、救急搬送された。
・結果、2021年9月には撮影現場に復帰しており、ソウル・グッドマンの最後の勇姿はもちろん、既に企画がスタートしている本作続編にて、「2つ目の当り役」ハッチ・マンセルもいずれ見ることが出来そうだ。

③結び…本作の見処は?
シリーズ化は確定の様子。
◎:『ダイ・ハード』のブルース・ウィリスのように、アクション俳優ではないボブ・オデンカークのキャスティングによりより、『ジョン・ウィック』や『イコレイザー』よりも痛みの伝わるアクション快作に仕上がっている。
○: 映画作品の露出が減りつつある御年82歳(当時)のクリストファー・ロイド。元気なアクションシーンが見れるのは往年のファンには嬉しいところ。
▲: ほぼ『ジョン・ウィック』な脚本に捻りはない。
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