このレビューはネタバレを含みます
ガーナを牛耳らんとする、ヒトラーと東條を首領とした空手魔術軍団に、若き拳士アデーが立ち向かうお話。なぜか字幕がエセ関西弁です。よく分からない。
どこまでもチープな作りが魅力。かなりの熱量を浴びせつけてくれます。全てにおいてレベルが低く、AVの小芝居を映画の尺にしたみたい。アクションだけは比較的まともな撮影なのがまた面白い。
しかも皆やたらにガタイが良いのは何でだ…?でも東條はくたびれた体。ギョロ目が素敵な三本指のジョーがお気に入りと思ったらエンドロールで亡くなったという。どうして…。
やたらと目につくアドンコの広告。タイアップで作中に出しているのが見え見えです。さすがガーナという師匠の棺桶もシュール。
演技は下手ですが、通底するアフリカンな陽気さが素晴らしい。東條役の人は、パンフによると町田あたりのなんでも屋らしい。どういうことやねん。
これに予算がつくなんてまだまだ世の中捨てたもんじゃないと思わせてくれる、謎の前向きさに溢れる超正統派の愛すべきB級映画でした。