記録。
「人生」という物語が、いま始まる
本年度アカデミー賞 国際長編映画賞 インド代表に選出された、パン・ナリン監督の自伝的作品。
サマイはインドの田舎町で父親のチャイ売りを手伝う9歳の少年。映画の魅力に取り憑かれたサマイはある日、映写技師のファザルと知り合う。以降、母親が作ったお弁当をチケット代わりに映写室の小窓から映画を観せてもらう日々を送り、やがて映画を作りたいと夢見るようになる。
あれれ?思ったより刺さらんかったぞ。
現代版、あるいはインド版『ニュー・シネマ・パラダイス』とも評される本作。
分かりやすい所だと『2001年宇宙の旅』など数々の映画に対するオマージュを含み、監督自身の映画愛であったり、旅立ちの物語としてそこそこ見所のある作品だと思います。
ですが、
『ニュー・シネマ・パラダイス』とは比べものにならないと率直に思ってしまいました。
その割に、あの作品から拝借してるとしか思えない構図のシーンが割と目立ってた気がしますし、にも関わらず他の映画人の名前はあんだけ出す一方で、ジュゼッペ・トルナトーレの名前は全く出てこない。大事なこと忘れてやしませんか?w
インド映画としてはかなり良心的な尺ではあるものの、それでももっと短くて良かったと思います。光を印象的に見せたいのは充分伝わりましたがちょいしつこい。
インドの階級社会を絡めたのは”ならでは”な描写だと思いますし、基本的に良い話だとは思うんですけどねぇ。うーん…。
サマイを演じた子、公式サイトで
「同じクラスのリヤという女の子に恋をしているが、まだ一度も会話を交わしたことはない」
と紹介されてますが、その情報いります?w