わかめ昆布

猟銃のわかめ昆布のレビュー・感想・評価

猟銃(1961年製作の映画)
3.9
オープニングとラストのシンクロが良い。
女同士の遠回しなバトル大好き...

岡田茉莉子がひたすらに怖い。首がものすごく長いのと、顎をクイッと上げめで動作をとるので空気が張り詰める感じが出る。そして目力が肝!あんな目で睨まれたら、白蛇も震えますわ...彼女の眼力が「猟銃」そのものだろう。

不倫ものは大の苦手だけれど、佐分利信のスマートでジメッとしない不倫男ぶりは渋みがあった。
娘が超可愛いなと思ったら、鰐淵晴子。ハプスブルク家の末裔の血を受け継ぐだけあり、滲み出る品。山本富士子との並ぶと美しさの暴力。

青み強めの色彩が大変美しい。音響効果も◎
全体として程よい緊張感が漂い、銃を構えるシーンでピークに達する。静かに対立する姿は大人の女同士の美徳感があり、好み。
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