ゆりな

シンデレラのゆりなのレビュー・感想・評価

シンデレラ(2021年製作の映画)
3.7
「舞踏会に行って、人生を変えたい?」
「今そう歌ってたところよ」

思っていたよりも3倍は「現代版」だった。舐めていてごめんなさい!
まずシンデレラがめちゃくちゃ元気で今どき。

カミラ・カベロのことはだいぶ前から知ってたので広告見たとき、あのカミラ・カべロ!?同じひと!?と驚いた。
良い意味でアラサーだと思ってた、そのくらい楽曲に御所感あったのに、まだ24だったとは……!バラードが印象的だったので、新しく良い物を見た。

シンデレラ、めちゃ今時の楽曲じゃあん!って思ったら「ピッチ・パーフェクト」の監督で納得。
ディズニーがもう一度実写版を出したとしてもこうはならない、大胆不敵さ。冒頭から「イン・ザ・ハイツ」みたいな高揚感!カミラ・カベロもキューバ生まれなのね。通りで。

まずシンデレラの思い描く幸せが結婚でも美貌でもなく、「自分の夢を叶えること」なのがいい。王子も恋愛よりも、友達と遊んでいる方がたのしい。ガラスの靴を履くんじゃなく、指に引っ掛けているポスターも見所だ。

この映画、国王役にピアース・ブロスナンに、継母にアナ雪のイディナ・メンゼル出ているの、すごくないか。しかも「マテリアル・ガール」を歌い上げていて、最高!
フェアリー・ゴッドマザーまさかの男性なんだ、かっこいい。「お黙り、魔法の時間よ!」って、超いいセリフ……。なんて感じであっという間に駆け抜けていく。

全体的に軽い作りでゴージャスなハリウッド映画というよりは、劇場公開スルーのB級というところは否めない。あと「どこをどう現代風にこだわったか」という解説が欲しかったら、より踏み込めたかも!
HSMが売れた理由は絶対楽曲にあって、本作も並ぶくらい楽曲が良かった。それだけに、時間が短く、ストーリーを描き切れていないところだけが残念。でも、こういった映画、わたしは映画の醍醐味として大好きなので、これからと増えるといいな〜!
ゆりな

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