ボブ・ディランの30周年トリビュートコンサートということで、ボブ・ディランを称える歌手たちがボブ・ディランの歌を歌っていた。それはそれで楽しいけれど、歌詞の字幕が出ないのが残念。悔しいから図書館でBOB DYLAN THE LYRICS 1961-1973と1974-2012の2冊を借りてきた。1冊4cm厚、全部英文の歌詞と和訳だけで解説なし。どれだけ作詞してるんだ?その内3冊目もでるのかな。
ボブ・ディランがレコードデビュー30周年を迎えたので、トリビュートライブでもやろうじゃないかということになり誰かが声を掛けたら、ボブのためならと大勢のミュージシャンが集まってきた。ボブはとても人付き合いが良いとは思えないので、人間性というよりは、音楽性なんだろうな。でも実はボブはシャイなだけで、人柄が良いのかもしれない。恐らくそんなことで集まってきた人たちの顔ぶれが凄い。スティービー・ワンダー、ルイ・リード、ロン・ウッド、ニール・ヤング、エリック・クラプトン、ザ・バンド、ジョージ・ハリスンなどなど。私が特に印象に残ったのは、 「Like a Rolling Stone」を歌うジョン・メレンキャンプのバックで奏でるアル・クーパーのオルガンの音色。そして、この頃はまだ若造だったパール・ジャムのエディ・ヴェダーとマイク・マクレディによる「Masters of War(戦争の親玉)」。あとは、ワイルドな爺さんジョニー・ウインターの「Highway 61 Revisited(追憶のハイウェイ61)」でのギタープレイ。そして、ある意味で衝撃的だったのは、聴衆のブーイングの中、ボブの曲を歌わずボブ・マーリーの「War」を歌うシニード・オコナー。観終わった後、ネットで調べてその事情を知ることになる。「My Back Pages」で遂にボブが登場するが、ステージ上のメンバーが豪華極まりない。その後の「Knockin' on Heaven's Door (天国への扉)」ではロンとジョージが並んでギターを弾きながら歌っているではないか。その二人の姿に恍惚となってしまった。