このレビューはネタバレを含みます
ゲイのアンドレイが更生施設で超問題児のジェリコに惚れて良いように使われるお話。ネズミはさすがにあざと過ぎるかな…エクスキューズになってない。
とてもいい演技だったように思いましたが、いかんせん人物像が全てかなり類型的で深みが感じられず、勿体なく思いました。希薄な親子関係や役立たずの施設職員など、直球すぎる…。
あまりに救いがないプロット。もしくはスロベニアにおけるLGBTの置かれる状況はこれほど救いがないものなのでしょうか。でもアンドレイの弱さはゲイであることとははさほど関係ない。何にイラついてるか分かるようで分からない。
結局ゲイということが物語にどれほど影響しているのかよく分からないまま、アンドレイという跳ねっ返りが淡々と堕ちていっただけという映画でした。