このレビューはネタバレを含みます
ジェシカが「ドン!」て音が聞こえるようになったのは太古の宇宙人UFOのアフターファイアみたいな音の記憶を拾っていたからなのでしたというお話。エンドロールの制作ロゴどんだけ多いんじゃ。
ほぼ自然光の照明はいいんですが、表情がかなり分かりにくくストレスでした。かなり静的なカメラワークですが、画がキレイで観ていられました。
とりあえずはタイトル通り記憶がテーマのようで、曖昧極まりない頭の中の記憶と自然に刻み込まれた不変の記憶が対比されているようでした。それを表現するシーンが続きますが、余り効果的には思えず、結局は視覚的な遊びに終始していたように感じました。カットの間もバラバラなように思えました。
音にはかなり拘っているようで、バンド演奏の臨場感などは心に残りましたが、物語の上での意図がさほど伝わってきませんでした。
ジェシカの演技はさすがで、印象的なカットも多いのですが、ダイアログに深い洞察の跡などは感じられず、インスタレーションの連続のような雰囲気が強く感じられ、映画としてはどうなのかなと思った作品でした。