〓映画ＴＫ３６５／１７２６〓
◁ ２０２４▷

▫ミッドナイト・キラー　
▫配信／Amazon prime
▫️Y!レビュー ★★☆☆☆２.３
▫️Ｔ Ｋ評価：★★★☆☆２.８
▫️映画ＴＫ通算： ４９２６本
▫️Filmarks通算：３９２６本

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多分ですけどBruce Willis、67歳の作品をレビューするのはコレで最後だろう。彼の功績は素晴らしいの一言だが、晩節は本当に残念な結果に。彼の経験を後世に伝える為にも、プロデューサーとしてカムバックする日を、心よりお待ちしてます。AmazonPrimeVideoで鑑賞。

私の彼のマストは映画では無く、Cybill Shepherd共演「こちらブルームーン探偵社」。シーズン1&2のDVDを大切に持ってるが、今、アマゾンで観たらトンデモな値段に。 テーマ曲「Moonlighting」Al Jarreauも最高だが、従来のアメリカのミステリーとは真逆な洒落たストーリーとアーバンな雰囲気が、子供だった私も興味津々(笑)。メタ・ミステリ的な手法は当時は斬新だったろう。Bruce本人も俳優を引退する時は、このドラマの映画化を熱望したが、実現は遠退いてしまった。
www.youtube.com/watch?v=quWNX_JAOFc&ab

彼の場合はタニマチとの関係を絶てなかった事が、結果的に引退を早めてしまった。主演の体を成してるのは彼のライフワーク「ダイ・ハード/ラスト・デイ」まで。助演としてもレビュー済「ミスター・ガラス」「マザーレス・ブルックリン」まで。これは「アンチ・ライフ」のレビューでも触れたが、彼は投資顧問会社Saban Capitalの最高責任者ハイム・サバン、ユダヤ系アメリカ人でBruceの母親がドイツ人と知ってて懇意と為る。サバンの作品に数多く出演する度に、ハリウッドの評価は下落する。

その頃には劇場公開作品は無く、拘束時間の短いOVAばかり。余りの出来の悪さにゴールデンラズベリー賞で「ブルース・ウィリスが見せた最低演技部門」出演作8本がノミネートされる始末、因みに受賞は「コズミック・シン」。スポンサーのお抱え芸者のスタンスでは立ち位置は悪くなる一方。娘のRumer Willisは、母親のDemi Mooreソックリで、もっと売れても良い女優だが、彼女がInstagramで父親の引退を2022年3月30日発表。原因は「失語症」医学用語でModalityと言うが、脳内の出血や梗塞で言語機能の障害が起きる、日本人だとアルツハイマー病に為る確率が高い。回復には高次元な治療が有り、彼ほどのセレブなら治る可能性も高いが、1つだけ難点が有る。それは記憶の一部を失う事、これ以上私が言う事は何もない。

Megan Fox、36歳3児の母。彼女はレビュー済「ティル・デス」でも触れたが女優の前にビルトイン・セックスシンボルと持て囃され、自由気儘な発言で物議を醸し、Michael Bay監督を「ヒットラーみたい」と発言してSteven Spielberg(アメリカ系ユダヤ人)を激高させ、ハリウッドのスタジオから出禁を喰らうが、レビュー済「ロッジ」Brian Austin Greenと離婚、地道に挨拶回りをしてレビュー済「ローグ」に扱ぎ付けた。そんな彼女もラッパーMachine Gun Kellyと2022年1月に結婚。次回はハリウッド復帰作「The Expendables 4」！(笑)。スターは厚化粧しても簡単に煌めきを失わない。

本作には元に為るレイプ魔が居る。「トラックストップ・キラー」と呼ばれ、分ってるだけで50人以上をレイプ、監禁、殺害した罪で逮捕されたのは1990年だが。15年間に渡って犯行を繰り返した。現在79歳の彼は仮釈放なしの終身刑で投獄されたが、これだけの事件でも死刑が無いのは、個人的に納得逝かない。1つは具体的な証拠に乏しく、2つ目は遺族が加重暴行、性的暴行、不法監禁の詳細が裁判で語られるのを避けた為、不起訴事案が多い。本作はこの事件をインスパイアしてる。

Randall Emmett監督長編デビューだが、Bruce繋がりで言えば2006年「16ブロック」まで遡る。監督はプロデューサーではベテラン、レビュー済Frank Grillo主演「コンティニュー」等。その人脈で作品規模の割にはスターが集結。念の為に言うと本作のフロントはEmile Hirsch、彼が主役。最近のBruceのC級作品の中では、一番「真面」。共演にはLukas Haasも居るが、ゲスト扱いのBruceは、他の作品と違いMegan Foxとコンビを組んだり、Emile Hirschと一緒にフレームに収まるので、違和感は薄い。それでもBruceは一日で撮影を終えた(笑)。

Megan Foxが「エクスペンダブルズ4」に出演、とは関係ないと思うがSylvester Stalloneの娘「海底47m 古代マヤの死の迷宮」Sistine Stalloneと共演。驚いたのは結婚したGun Kellyとの共演、パックなのかな？(笑)。因みに金髪タトゥーの奴がソレ。無意味なシーンが続くので本編に関係無くてダレる。本業の歌手ではラップを廃した、メロコアに転向したアルバム「Tickets To My Downfall」全米Billboard 200で初の1位を獲得。これもMegan効果？(笑)。
www.youtube.com/watch?v=0tn6nWYNK3Q&ab

肝心の中身はスリラー的には事件は1つ、犯人も1人なのに関係ない別のユニットの捜査官が、別行動で犯人を追うので、展開もブレ捲りで締まりがない。ミステリーで言うDecoy、囮にしてもMegan Foxが簡単に拉致されて監禁される謎展開。ならば前半のGun Kellyとのイチャイチャ格闘も意味ないし、物語の半分程度の捜査も無意味な展開に呆れるばかり。脚本を書いたのがBruce繋がりのC級アクション「ドント・サレンダー 進撃の要塞」クソ映画なので、良い子は見ない様に。Bruceの撮影済10作品は配信される予定。

最近の乱造されるBruce出演作には、脚本の根幹部分が決定的に欠けてたと思う。その意味で本作は良い意味でのハッタリと言うか、エンタメには何が必要かを理解してる気はする。それでも失語症の影響と思われる感情起伏のなさ、具体的には目線と動態が一致してない。それに言葉が覚えられないのか台詞も少ない。「こちらブルームーン探偵社」マシンガン・トークが懐かしく、何か切なく為った・・・。

北米で劇場公開された最後のBruce Willis作品。ファンの方は正座して見る様に。

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