探偵モノなのかな？と思ったが違ってた😅

神戸でヤクザな仕事をしている慎二の元に『織田という人を知りませんか？』と女性が訪ねてくる

記憶にない名前だが一緒に探してやることにし　麻薬中毒者が集まる所へ女性を連れて行く慎二だったが　見るに耐えかねて女性は逃げて行ってしまう

その後織田は警察に殺人の罪を自首して捕まり　女性はまた慎二を訪ねてくる
そして深い中になる2人

慎二は女性（啓子）と一緒に堅気になりたくて金を稼げる仕事を探すが　そこから大変なことに…


なんとか好きになった人と真面目に暮らしたいと思うけど　その方法がもっとヤバいことに手を出すって言う… そんなに簡単に大金は稼げませんよーって感じかな

危ないオクスリには手を出しちゃいけませんよ

高架の下に広がる神戸の街は見ているだけでワクワクする。当時のロバのパンが映っているのも嬉しい。場所とキャストもあってかなりゆがんだ月を連想させられる。ストーリーは若干急展開でまぁまぁだけど良いなと思えるシーンが多い。諭す大坂志郎とチンピラ長門裕之はお馴染み。バーの女達はよく笑う。紅一点な白木マリは印象的。

• #のすの日活映画

1950年代日活の異色暗黒街モノ。小説家・五味康祐が実際に神戸で放浪生活を送り覚醒剤中毒になった経験に裏打ちされた同題原作（1957）の映画化。「太陽の季節」（1956）で有名な古川卓己監督の最高傑作とされる一本。「麻薬３号」とはヘロインの隠語。

国際港神戸のインテリヤクザ・慎二（長門裕之）は赤新聞（スキャンダル新聞）を発行する「文化レポート社」を組長から任されていた。ある日、事務所に「小田という男を探して欲しい」と、啓子（南田洋子）が訪ねて来た。慎二は、麻薬中毒患者の巣窟である地下室に啓子を連れていくが、あまりの惨状に彼女は逃げ出してしまう。やがて二人は恋仲になり、慎二は堅気になるために危険な麻薬取引の仕事を請け負うが。。。

戦後の面影が残る魔窟のような神戸の風景が存分に楽しめる大好物の一本だった。古川監督は太陽族映画がイマイチだったのだが、本作は良い意味で予想を裏切られた。

日本の風景論的映画の中で個人的にベスト級。廃虚寺院の地下にある阿片窟のような麻薬場。地下居酒屋は実は麻薬組織のフロント。地上では、ごちゃついた街の屋上やガード下で常に流行歌と雑踏音が鳴り響いている。本作の主役は神戸という街であり、東京や大阪との趣の違いが打ち出されている。

シナリオも巧く出来ていた。明日の見えない孤独な男女が社会の底辺をさまよい歩く詩的リアリズムな迷宮譚。やけくそで刹那的な主役の生き様も手伝って話がどう転ぶか、いつ終わるかわからない。街路も物語も先が読めず、戦後十年ほどの混乱した日本を見事に象徴した映画と言える。布石を回収したラストの教会シーン、そのロケーションも一縷の望みを残した幕切れも好ましく個人的偏愛の一本となった。画質の劣化が厳しかつたのでニュープリントを強く希望したい。

※ロケ地（日活HPより）
【神戸市】全景空撮、神戸駅・ホーム、同・駅前、栄町通・山下汽船神戸支店前付近、元町高架通商店街、三ノ宮・三宮劇場前、同・ガード下、北長狭通、メリケン波止場、モダン寺、諏訪山公園、摩耶ロープウェイ、摩耶山頂展望台、下山手通・神戸栄光教会付近、夢野墓地、読売新聞神戸支局屋上、神戸市役所花時計、税関附近、阪神国道、三ノ宮駅前、トアロード、神明国道
【明石市】舞子海岸