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密航0ライン
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目次

密航0ラインの作品紹介

密航0ラインのあらすじ

戦後最大の国際密輸組織"香港-東京0ライン"。捜査当局が躍起になっているそのルートを追う極東新聞の記者・香取耕一と競争紙である日東新聞の記者・仁科達男。非情に生きる社会部記者とその好敵手が、強大な麻薬ルートに特ダネを求めて潜入するスリルとスピードに富んだアクション。

密航0ラインの監督

鈴木清順

原題
製作年
1960年
製作国
日本
上映時間
83分

『密航0ライン』に投稿された感想・評価

3.7
 日夜競争を繰り広げる2人の男は偶然街中で出会い、連れの女と3人で食事に行かないかと声を掛けるが丁重に断られる。当然だ。極東新聞の香取(長門裕之)と日東新聞の仁科(小高雄二)は大学時代の親友ながら、今はライバル誌の記者として激しく競り合っていた。2人は戦後最大の国際密輸組織“香港-東京0ライン”の謎に迫ろうとしていた。飄々としたスタンスで、次々にスクープをモノにする香取。女にだらしなく汚い仕事でも厭わず、警察とも内通している男はいつも仁科を出し抜き高笑いしていた。一方の仁科は真面目一徹が取り柄の堅物だが、それだけしか取り柄のない男だ。

  新聞記者の使命は真実に迫ることだが、今作ではどちらが先にスクープをモノにするかがカギだと言わんばかりに、スピードこそがアクションの起爆剤となる。冒頭繰り広げられる麻薬密売ルートへの警視庁のガサ入れ。暴力を交わしながらスクープを狙う記者の背中に肉薄する仁科をひらりと交わす香取の姿。同様に情事の余韻に浸る女の隙を狙いやって来たガサ入れに為すすべなく散る佐伯玲子(中原早苗)の表情。まるで手品の種明かしのような香取の鮮やかな手際に清順の腕が冴え渡る。

 兄を自死へと追い込み、散々弄ばれ捨てられた玲子の復讐は考え得る最高のものと云えよう。どんな女ったらしでも母親と妹には迂闊には手が出せない。妹が拉致された瞬間の香取の焦燥を物語るような、極めて大胆なクロス・カッティングの行間にべっとりとこびり付いたエロス。これが1960年製作の映画だと言うんだから、清順の手腕は見事という他ない。中盤に売春婦役で登場した初井言栄の存在感も素晴らしい。香取のしばしの退場を含む脚本にはやや粗が見られるものの、黒幕の前には常に怒りを嚙み殺すような女の情念が滲む。ラストの退場する車と登場する車の絶妙なタイミングには痺れた。
日活のアクション作品。

長門裕之が主役だけれど、どうしても桑田佳祐に見える。途中から姿を出さなくなって、別の人が活躍、ダブル主役なのか?って感じでした。

二人の新聞記者。正攻法と裏取引。追っているのは香港ー東京密航ルートの黒幕。警察が捜査するような国際事件を新聞記者が潜入捜査ばりに取材していく。なかなかスリリング。

この時代の新聞記者はこんな感じだったのかな?ジャーナリズム魂が半端無い。有名人のスキャンダルを追っているのとレベルが違うね。

元気な頃の日活作品は面白い。
白い空と黒い水面の対比、そして水面を滑る舟がこの映画を象徴する。水面の奥底に隠された秘密を暴くことは永遠に保留され続け、追跡劇という表面の運動が続く。海に落ちてもすぐに這い上がる香取。白い服から出てくる黒い拳銃。クライマックス、巨大貨物船の船底の燃料室において白いシャツは黒く染まるが、しかしそこでも結局秘密へ到達することはなく、黒幕は悠々と乗船し、香取は撃たれてもなお、それと反対方向に歩くカットで映画は終わる。

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