マヒロ

ギルガメッシュ/小さなほうきのマヒロのレビュー・感想・評価

2.5
GYAOで配信中の『ブラザーズ・クエイ短編集Ⅰ』にて。

配信でのタイトルは『ギルガメッシュ叙事詩を大幅に偽装して縮小した、フナー・ラウスの局長のちょっとした歌、またはこの名付け難い小さなほうき』というバカ長いもので、その名の通りギルガメッシュ叙事詩という物語を極々簡単なストーリーに解釈し直して作ったもの。個人的にギルガメッシュとエンキドゥと言われると、某RPGに出てくる大きい橋で襲いかかってくるあの人のイメージが強いが、もちろん全然関係ない。

前情報無しで観たら何が起きているのかよく分からなかったが、後で調べてみたところ、ギルガメッシュ叙事詩とは、野人エンキドゥの振る舞いに困った人から助けを求められた暴君ギルガメッシュが、娼婦を遣いエンキドゥを大人しくさせて近づき……という流れで、今作はこの部分を映像化している様子。
タイトルの「小さなほうき」がギルガメッシュのようで、文字通り頭がほうき型で下半身が三輪車の謎の生き物が、女性の身体のような石版で翼の生えた生き物=エンキドゥを誘い出す様が描かれる。
話としてはそれだけで、捕まったエンキドゥをバットでフルボッコにするギルガメッシュの図とかチラホラ面白い演出もあったけど、それほど引き込まれなかったかなぁ。

(2019.75)
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