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Suspense(原題)
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『Suspense(原題)』に投稿された感想・評価

達筆な筆記体の置き手紙がよく読めなかったので、最初家を出てったのが奥さんで赤ちゃんをあやしてるのが家政婦だと勘違いした😓

家政婦が出てった後赤ちゃんと二人家に残された若奥さん、浮浪者が家に侵入しようとしてる!と仕事中の夫に電話するも途中で浮浪者に線を切られてしまい夫は慌てて会社前の車を盗んで警官に追いかけられながら家に駆けつける、という10分ほどの短編映画。

このシンプルなプロットを112年前に女性監督(旦那さんと共同監督)が様々な映画的技巧を凝らして題名通りサスペンスフルに演出してるのがスゴい‪😳‬

以下ネタバレしつつ演出法を吟味します‪🤔‬
⬇️⬇️⬇️⬇️⬇️









最初演劇的なセットで平板な構図が続くのかと思ったら然にあらず、家政婦が鍵穴から奥さんの様子を伺うと鍵穴の形にフレームインフレーム。家政婦が玄関マットの下に鍵を隠すのはしっかり伏線。家の前に浮浪者が現れると三つの分割画面となるのだけれど、コレがなんと三角形。真ん中の正三角形に勤務中の夫、それを挟む様に右の直角三角形に妻、左に浮浪者。夫婦が電話をしてる最中並行して正に家の周りをうろつく浮浪者を見せる演出。

「今夜はチョイと遅くなるぜ」と旦那様。
電話を切りキッチンにやってくると家政婦の置き手紙を見つける若奥様。
「こんなド田舎やってられへんわ。ほなさいなら」
それを読んで旦那様にまた電話しようとするも遅くなるって言ってたしと思いとどまる。戸締りをして赤ちゃんを二階に連れていくと何やら外に気配を感じて窓から見下ろすとそこには正に侵入せんとする浮浪者が!真上からのカメラが見上げる浮浪者を横向きに捉えるのがまた何とも良い(この時の浮浪者の手つきがまた何ともヤラシイ)

「浮浪者がうろついてるわ!」と旦那様に電話する所でまたも三分割画面、浮浪者はマットの下の鍵を見つけ家に侵入し電話線を切ってしまう。旦那様は慌てて会社を飛び出してたまたま停車していた車に飛び乗り走り出す。持ち主は警官に訴えて走ってた車を捕まえ追いかける。

ここからは奥さんに迫る浮浪者とカーチェイス(!)のクロスカッティング。奥さんは寝室の鍵を閉めドアの前に鏡台を持ってくる(こないだ観た遙か後年の『反撥』を勝手に思い起こします←貞操の危機!)。またカーチェイスの見せ方が上手くて、ドアミラーで追手を見せたり(フレームインフレーム)、警官と持ち主の頭越しに逃げる旦那様を見せたり。途中で旦那様が歩行者を轢いちゃうくだり(轢かれた人ピンピンしてるけど苦笑)ではロングショットで遠方の追手を写してと、とにかく構図のバリエーションが豊富。

浮浪者はといえば、キッチンでサンドイッチを盗み食いした後、食欲満たしたあとは性欲もねと言わんばかりに二階の奥さんの元へ迫ります。階段をゆっくり上がる浮浪者を固定カメラがミディアムショット→クローズアップと捉え浮浪者はカメラの横を通り過ぎていく。焦燥し叫ぶ奥さんを他所に浮浪者はシャイニングばりにドアを拳で突き破る。

奥さん万事休す!という所で旦那様到着、警官が発砲した音を聞いてビビった浮浪者は階段下で旦那様と鉢合わせ、追ってきた警官に捕まってしまうのでした。「なんや緊急事態やったんかい、ほならそう言ってや」とばかりに持ち主は旦那様の肩をポンポンでめでたしめでたし。


悪いクセですね、また長々とやっちまいました苦笑。ここまで読んでくださった方ありがとうございます😅。それにしても100年以上も前にサスペンス映画の演出法の礎が出来上がってたんですねぇ。プロットは単純なれど見せ方(魅せ方)という部分でスコアは加点致しました⤴️
✍️記録

🐻‍❄️🐻‍❄️🐻‍❄️🐻‍❄️🐻‍❄️🐻‍❄️🐻‍❄️
『Suspense』(原題)―迫りくる侵入者の恐怖😱

1913年7月6日に公開されたアメリカのサイレント短編スリラー映画です
女性映画監督のパイオニアであるロイス・ウェバー監督と、その夫であるフィリップス・スモーリー監督が共同で監督・脚本を務めています


人里離れた田舎に、妻(ロイス・ウェバー)と赤ん坊が残されています
使用人が突然辞めてしまい、家には妻と赤ん坊しかいません
そこへ、お腹を空かせた危険な不審者(サム・コーフマン)がやって来ます
不審者は隠されていた家の鍵を見つけ、家の中に侵入してきます
恐怖におののく妻は夫(ヴァル・ポール)に電話で助けを求めようとしますが、回線が切られてしまいます
妻はドアをバリケードのようにして必死に身を守ろうとします
職場で危機を知らされた夫は、自動車を奪い、妻子を救うために猛スピードで自宅へと引き返します
不審者が妻と赤ん坊に迫る緊迫した状況の中、警察(ダグラス・ジェラード)の追跡も交えながら、夫がギリギリのタイミングで家に到着し、妻子を救い出します…


突然、見知らぬ他人が侵入してくる恐怖を描いた作品



階段をゆっくりと上がってくる侵入者のクローズアップは只々、不気味



画面を分割して複数シーンを同時に見せる「スプリットスクリーン」や、車の疾走感を伝えるミラー越しの追跡・カーチェイス映像など巧みな演出が光ります





時間は10分11秒




アルフレッド・ヒッチコック監督の『裏窓』を思わせますが、ロイス・ウェバー監督がこの作品で見せる演出は、「ヒッチコック登場の十数年も前に、すでにその手法を完成させていた」と評価されているそうです

短編ですが、息をのむような緊張感が詰め込まれた作品です🫣






🐻‍❄️途中、夫の車にひかれた男性の描写が、かなりリアルで衝撃的な映像でした
(無事でよかった)😉
Aya
3.8
113年前の無声映画でありながら、こんなに鬼気迫る雰囲気が伝わってハラハラしました🫣

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