エストラパード街の作品情報・感想・評価

「エストラパード街」に投稿された感想・評価

MinC

MinCの感想・評価

3.8
フランソワーズがめちゃくちゃ可愛い。オープニングで旦那の皿から食べる拗ねた感じからノックアウト。ゲイのクチュリエから(確かにレオパード柄のド派手ドレスも着こなしちゃうなんてスゴイや)、アパルトマンの隣人モラトリアム・ミュージシャン男子まで、みんなが好きになっちゃう。
メイドもいるブルジョワ生活から狭苦しい庶民派アパルトマンに引越して、世間知らずなのか隣人がどんどん部屋に入って来るのハラハラするな…男性諸氏が放っておけない天真爛漫美女。

メタファとしては常套手段の窓、ドア、扉の効果的カメラワーク。
窓から見下ろす情事、ドアのあちらとこちらの遣り取り、様々ノック音。テンポよく話が進んで好感ラブコメ。

ベッケルは、ブルジョワ役はブルジョワ出の、庶民役は庶民出の役者をキャスティングしたんだって。どうしても生まれ育ちが映るからだって、、シビアだわー。
moon

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3.4
グッチーズのクラシック部にて

夫の浮気現場を目撃(?)してしまった奥さんが家出をして小さなアパートに移り住む話。登場人物の感情が単純なことでころころ変わるのでついていくのに必死、特にアパートのお隣さんがキチガイ&メンヘラ度MAXでもはやホラー笑 ラストもアパートを飛び出した旦那が車で軽く事故ってからのハッピーエンドってなんじゃそりゃ。
個人的に初ジャック・ベッケルでしたが他の作品もこんな感じなの?
なかのZERO視聴覚ホール
グッチーズ・クラシック部上映会。
「ルイジアナ物語」と二本立て。

終映後に首都大学東京准教授 角井誠さんによる本作に関するトーク付き。

人を好きになり、周りが見えなくなる登場人物たちの傲慢さと狭量さを観ててイヤにならないギリギリのところでキュートに演出する監督の手腕。前触れなく話は始まり、唐突に終わる事で彼等はひと時、観客の目の前に現れて自分たちの生活に戻っていくように錯覚した。
これから人生で同じような場面に出くわした時、彼等のことを思い出して少し笑えるのかもしれない。

こちらも会場でDVDを即購入。
ジャック・ベッケル監督作は本作がDVDで出たことで全作品が国内で観られる環境になったらしい。監督の別作品もチェックしていきたい。
窓やドアで物語が縁取られて洒落た映画だなと思いつつも、登場人物(特に男性)が狂気的でホラー映画のように感じた 自分の過失なのに人を罵ったかと思えばご機嫌になったり、女性の部屋に勝手に入って居座って出ていかずやっとの思いで部屋から追い出したらもう一度部屋に入れないと暴れると脅す(しかもコメディちっくではなくねっとりとして恐怖すら感じる、聖なる鹿殺しの少年やファニーゲーム的な…)、ベッケルは人間の映画を撮りたいと言ってこのような人物が描かれるのだとしたら(ところどころ実話のエピソードが入っているというからまた…)人間こえ〜
nagashing

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4.0
スクリーン内スクリーンとして機能する窓から、ドラマを駆動しまくるドア、そして階段へと一直線上に配置されたアパルトマンの構造がナイス。パンテオンからパンして学校の広場を子どもが駆け抜けていく眺望のショットも「ここに住もう」と思える気持ちのよさ。ダニエル・ジェランの幼児的で粘着質なウザさは重すぎるし、妻との駆け引きにバタバタするルイ・ジュールダンは軽すぎる気はするが、アンヌ・ヴェルノンがとびっきりキュートだったのでもうなんでもいいです。ラストのご都合主義な接触事故も恩寵のようにしか見えない奇跡。
堊

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2.7
たしかに最初に部屋を案内してもらうときのにゅるっとしたカメラの動きは面白いが、ベッケルの行動原理が稀薄すぎるキャラクターたちの会話劇にちょっと耐えられない。鳥ぶん投げるところはワロタ。『スミス夫妻』とか『赤ちゃん教育』が観たい。。レコードの音を扉越しに本物の音と…ってウルトラマンでもあったような。
takandro

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4.2
痴話喧嘩スクリューボールドみたいな。奥さんめちゃ綺麗。やっぱり窓を上手く使った映画は面白い〜。ギターを聞きながら眠りにつく奥さん、窓から仲直りする夫婦を見つめるダメ男、てかダメ男面白すぎ。
4

4の感想・評価

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記憶に残るキャラクターと音。
物語は普通だが、演出によって引き立つ人物たちは記憶に残る。子供みたいなロベールはなぜか少し怖かった。
音の作り方も面白かった。角井さんの解説を聞いてから振り返って感じたのだが…
笑えるシーンもあって観やすい。
最後のシーンはなぜかすごく綺麗に見えた。見覚えがある感覚。
上映後の角井誠さんのトークが面白かった。ベッケルは物語よりも人物を描こうとし、描かれる人物は物語に従属せずに自分自身で存在している。観客はその人物の人生のほんの少しに立ち会うだけ。だから、物語の途中から見始めたような感覚になる。
ベッケルは扉の映画作家でもある。扉は視覚的にも聴覚的にも感じられ、それがこの作品でも意識的に使われている。
興味深い話がたくさんあって楽しめた。全員に配られたバザンの批評も面白かった。
これでベッケルの映画は全てDVD化されたらしい。他の作品も観ていきたい。
うまる

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3.4
バザン曰く「シナリオや主題を語ることに興味のない真のベッケル」。

目覚まし時計のアラームを電話の呼び鈴と勘違いする→痴話喧嘩が録音されたレコードの音を本物だと勘違いする等、音の遊びが面白かった。