その夜の妻の作品情報・感想・評価

「その夜の妻」に投稿された感想・評価

shun

shunの感想・評価

3.8
サイレントだがかなりサスペンスがあって凄かった。冒頭の石だたみと街灯などはアメリカ映画。
一晩の話で65分の短編。夜が明けてからは少しくどかった。
ちろる

ちろるの感想・評価

3.7
サイレント音楽なし活弁なしバージョンは毎度観るのが結構疲れるけど、こちらは結構今まで観てきたサイレントの中では見応えがある。
まるでスパイ映画のような、緊張感あふれるオープニング。
小津作品ではあまり見られない洋画風なセット、ファッションで仕上げられ、まるでフイルムノワールのような退廃的な雰囲気。
鋭い眼光のピストルを持ったこの男がただの貧しい家の一家の主であると知るのはちょっと後。
追い詰められた男の逃亡劇がしばらく描かれたあとは、メインは妻。
八雲理恵子さん演じる優しい母としての母性と強さの二面性がストーリーに勢いを持たせてくる。
クールな洋画風な雰囲気からもふたを開ければ安心感のある人情ものがたり。
こういう人情派の刑事はもうこの日本にはいないのだろうなぁー。
昔の良き人と人の温かみが沁みてくるやっぱり小津らしい作品で良かった良かった。
宙に浮いた密室世界、(水囊、ブランコ、ペンキ塗料缶、サスペンダー)「その世の妻」、そして暫くの間、「あの世」へ行く夫。
クライテリオン盤にはピアノ伴奏付き。
はすみんおすすめの1本とのこと。
元気そうに見えるけど今夜が峠。話を盛り上げるのにうってつけな病気にかかった子どもとかどうなんだろ。そういうのオッケーなら楽しめるのかも?
重彦はいつからこれを小津のベストに選ぶようになったのか

八雲恵美子の表情が神がかってる
U

Uの感想・評価

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2019.4.10 DVD #91

リズミカルな手の動きによる催眠効果。
お手本やないか。

2丁拳銃は美しいし睡魔のリズムまで呑み込んじゃったし。

流石に面構えが最高に良い人たちだ。
atsuki

atsukiの感想・評価

4.5
患部を冷やす氷嚢、外れた受話器、ぶら下がったブランコ(ゆりかご)という宙吊りのモチーフ。つまり、サスペンス。大病になった子供が峠を越えるか、超えないか。強盗をした夫が捕まるか、捕まらないか。妻と刑事は寝落ちるか、寝落ちないか。それら全てが人情味に支えられている。
神保町シアターでピアノ伴奏付きで鑑賞。
小津安二郎のサイレント映画です。
古い映画ですが、十分楽しめました。
サイレントらしくほぼ映像だけで展開を示す様子は良かったけど、音が完全に無かったから代わりにクラシック音楽聴いてしまって逆に集中力が削がれ、しかも時代もあって画質が良くなかったということで、何が描かれていたのかよく分からなかった箇所が結構あった。

やはり完全な音無しっていうのはキツいものがあるから、小津のサイレントはちょっと敬遠してしまう。
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