諸星だりあ

翔んで埼玉 ~琵琶湖より愛をこめて~の諸星だりあのネタバレレビュー・内容・結末

3.7

このレビューはネタバレを含みます

いや、これはヒドかった(褒め言葉)。

前作がそもそも未完だった原作から発展してほぼオリジナルの内容だったのにそれに加えての続編。もう何がどうなるか全くの未知数。

素直に感想を言えば、前作よりはギャグがパワーダウンしたかな、という印象はあった。埼玉ディスりが滋賀に移行し、悪役が東京から大阪に変わった訳だが、この「滋賀下げ」の部分が前作の埼玉ほどではなかったのがその要因だと思う。

だが、代わりに悪役大阪の狂気は前作以上。まさか「粉物」をあんな風に扱ってくるとは思わなかった。そして大阪や京都が、悪意のある描かれ方をされていると思いながらもイメージとしては大体こんな感じ、なのが面白くて仕方なかった。思えば昔は日本も領地の奪い合いをしていた訳で、他の国…藩はこんな風に見えていたのかもしれない、という妙な説得力も。京都で使うポケトークはツボだった(笑)。

しかし大宮vs浦和の構図、浦和側がアルディージャを寄越せなどと言っていたが、どうツッコんでいいのかわからなかった。
そして相変わらず謎に男色描写。桔梗が弟と言われ「???」になったのもまた、笑いどころか。

何はともあれ、豪華な俳優陣が楽しそうにやっているのは見ていて気持ちが良い。くだらないのは承知の上で楽しめる映画であり、こういうのがヒットするなら、大勢に浸透するなら世の中が明るくなっていきそう。
一度観ればもういいや、ではあるが満足は出来た。GACKTは今後も三枚目を貫いていただきたい。

「刺身最高」
諸星だりあ

諸星だりあ