肉浪費Xアカウント復旧無理ぽ

死刑にいたる病の肉浪費Xアカウント復旧無理ぽのレビュー・感想・評価

死刑にいたる病(2022年製作の映画)
3.8
そしてみんなヤツを好きになる。
主人公の起源さえ揺らぐ
はかなく望みさえ浮かんでしまう
死ぬより甘美なあの人の誘い。

ここまで想像できたら大したもんだが、そこまでたって所詮"ダミー"
そんな推理力じゃだみー、なんてねっ?😉

ちょっとこのメソッドというかプロットは"原石"ですよ!
白石和彌監督は公的エンタメ監督として『孤狼の血』から一部ではなく大々的に認知される監督だとは思いますが、そのほとんどが"人の暗部"を映した「サスペンス&クライム」のはず。今作ではその暗部の"底黒光り"が「更新」されているんですよ。

(白石)自身作の『凶悪』のスタイリッシュ&ブラッシュアップ作なんですよ。

「監獄面会モノシリーズ」と言って過言じゃないでしょう。もうここの演出が光りに光ってるし、"誘導"の機能面を備えてるたぁー驚きです。

森淳一監督リメイク作『見えない目撃者』も近年では強烈な事件シーンでしたが、今作も ※ゴア 描写がスタイリッシュ(効果的)に使われてますよ!(お気を漬け)
『見えない〜』を挙げたのは、「リメイク作」でその"推理サスペンスモノ"では杜撰でしたが、今作は韓国、ハリウッドへと爪が伸びそうな"「リメイク作」になり得る「起源」"の可能性を秘めてることです。

なにより特筆すべきは「阿部サダヲ」さんの"フラット&ナチュラル演技"です。そう、クレイジーサイコ犯お得意の"過剰さ"が備わっていないのが、今作の末恐ろしき(ゾクッ)な暗い昏ぁーい魅力。
ここは、サイコ役としてアカデミー主演賞を成し遂げた『ジョーカー』ホアキン・フェニックスさんを挙げなきゃならないんですが、その"対局"にあたる演技なんです。
あちらは見出される「覚醒」の起源の話でしたが、こちらはそんな葛藤や揺れ動きなどとうに超えた"ハーメルンの笛吹き男"なんですよ…
いや、その堂に入る立ち振る舞いは「プロフェッサー✖」みたいなもんです(あれ?極近作で覚えがあるような…)

だから阿部サダヲさんのこの役、"感情的"を遙かに超えた立ち位置だけに単純じゃない難儀さ、難儀だけどただ抑圧的な普通演技?と見定めようと彷徨える"幽玄な役"とも言えるので、逆に「日本アカデミー賞」程度でも組み込めるか怪しいほどの微妙(絶妙)な演技なんですよw(話題性で充分っしょw)

んで、その演技に食らいつく立ち回りを見せたのが若手のホープ「岡田健史」さんですよ!ビックリですw
今回の演技でもう将来の薄爽やかイケメンなのに演技に色目を付けない「松坂トーリー」ってるでしょうし、その先には松山ケンイチさんも捉えてる気がしてきたんですよね(個人的に似通ったものを感じただけw)
よぉーく見ると彼の横顔面白いですね〜彫刻像顔です(賛美)
『告白』の橋本愛さん級と言っておきましょう。(例えが的外れかも知れないけどw)

また1つ思い浮かんだ映画として『ナイトメア・アリー』があるんですが、真にメンタリスト足り得るのは某大語録での"不遜さ"ではないんですよね。
好かれる"柔和さ"、つまりは「もう中学生」さんがスーパーサイコなんですよ(真相はいつも1つ❗👇)