ダンサー・イン・ザ・ダーク 4Kデジタルリマスター版のJayaのネタバレレビュー・内容・結末

息子の目の治療の為のなけなしの金をパクられ殺人で死刑になったセルマの陰鬱ミュージカル。そんな都合の良い遺伝病ねえよという点からしてイマイチ。

ビョークの演技に加え、その歌声が凄まじいのですが、特にそう感じたのは僅かな同録のシーン。殆どのミュージカルシーンは別録で色調も明るくなり、そこだけＭＶ見てるようでした。曲に映像を合わせるセンスは全く感じませんでした。

手持ちで色褪せた現実と固定で明るめの空想という対比には芸がないと感じました。手ブレもわざとらしいし酔う…。

プロットも無理が多く、射殺や裁判のシーンはかなり苦しい。前フリなんだろうなと分かるくらいに不自然な流れ。リアリティがあるわけでもなく、名演が全然活かされてない撮影。リンダだけは演技も今一つだったかな…。

頑迷なイノセントさを出すビョークは素晴らしかったのですが結局それだけで、本人のＭＶ続けて観てた方がよっぽど感動するなと思ってしまった作品でした。