カテリーナ

不意打ちのカテリーナのレビュー・感想・評価

不意打ち(1964年製作の映画)
3.9
レディ インザ ゲージ

今頃申し訳ありませんが
ガッツリネタバレのご指摘を
受けましたので本文を読まれる前にネタバレでもいいよと思って下さった方のみお読み下さいね
重ねてお詫び申し上げます


町山智浩のポッドキャストアメリカ特電 平山夢明の思い出そうとしても忘れられない超怖い映画より 平山夢明氏が怖かったのはラストシーン近くでジェームス・カーン(デビュー作!!!)演じる愚連隊の内のひとりが車に轢かれるシーンでテレビの洋画劇場で子供の目に映るそれは 確かにショッキングだが当時1964年 にしたらそうでも今時はCGなどで見慣れてる若者たちにはそれほどでもないだろう
それにしてもジェームス・カーンの若かりし頃はハンガーのように厳つい肩と筋肉と胸毛で垂れ目なのがアンバランス 途中屋敷に強盗に入るからと仲間に強要する頭にストッキングを被って登場する姿 怖い筈のシーンだけど思わずコントを思い出す そして、何度も仲間が外そうとするのを止めるジェームス・カーン 垂れ目が余計目立つからやめてくれ

今作の母親と息子の関係は『サイコ』の息子と母親の関係と同じだと町山氏は語る 母親に支配される息子の窮屈さを通り越して人生を諦めてしまうほどの絶望を ずっと味わい続ける それは本人にとっては 苦痛でしかない人生だった 今作の息子と 『サイコ』の息子は選択した道は違えど 最期までその呪縛から逃れられず 悲劇の幕引きを迎える
強盗に入ったジェームス・カーンは その家の母親オリヴィア・デ・ハヴィランドに息子がいてその息子と自分の境遇が同じだと気付きオリヴィア・デ・ハヴィランドをいたぶるのだ 「俺は祖母に支配されていた 祖母から 逃げるには殺すしかなかった だから お前も殺してやる」と脅迫する

その頃のアメリカでは父親のいないシングルマザーが子供を可愛がるあまり 過保護になりひ弱で自立出来ない息子に育ってしまう 特に黒人に多く見られ問題となっていた【町山氏談による】 そこへ『サイコ』で女性への性的興奮が 殺意へと変わって連続殺人鬼になってしまった息子の恐怖を描き 屈折した精神の 引き起こす殺戮に観客は恐れ慄いたのだ 強盗からなじられ、家財道具を盗まれ 自分が諸悪の根源だったと気付く オリヴィア・デ・ハヴィランドは絶望の底に叩き落とされ たままエンディングを迎える 救いの無い映画だ

オリヴィア・デ・ハヴィランドは 『風と共に去りぬ』で芯の強い女メラニーを演じてる このキャスティングが絶妙である
オープニングタイトルデザインは『サイコ』で有名なソール・バス 風なデザインで、誰でも一度は聞いた事のある名前だ この人の名前の響きが好きだな
カテリーナ

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