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エンド・オブ・キングダムのTSのレビュー・感想・評価

エンド・オブ・キングダム(2016年製作の映画)
3.2
【果たしてこれでいいのか?】
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監督:ババク・ナジャフィ
製作国:アメリカ
ジャンル:アクション・スリラー
収録時間:99分
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好評の『エンドオブホワイトハウス』の正当な続編です。ジェラルドバトラーやモーガンフリーマンをはじめ、前作からのキャストも登場。ただし監督は違います。舞台は前作の二年後の模様。

イギリス首相ジェームズウィルソンが死亡したため、40カ国の首相がロンドンに向かう。そこには日本の首相の姿もあった。厳戒態勢がしかれる中葬儀が始まろうとするが。

一国の首相が亡くなったらこれ程の国の首相が参列するのかと思うと少々驚きました。しかし、それはテロリストからすると恰好の餌食以外の何物でもない。厳戒態勢を敷く中で、見事にテロが成功してしまいます。その規模は前作を超えるでしょう。こんな大規模なテロなんて、普通厳戒態勢をしいていたら気づくでしょう。とつっこまずにはいられないですが、そのロンドンが混沌に陥る様子は一見の価値ありです。

ただしストーリー構成は少々雑。何かと現在でも話題のあの勢力をテロリストに持ってきたのは妥当なのかもしれませんが、やはり最終的には米国万歳の思想が散りばめられていると思いました。
そしてリード文に書いた「果たしてこれでいいのか?」というのは今作の終わり方に帰結しています。何故ならこのテロは、米国のある「手段」の結果が招いたものです。その「手段」に関しては敢えて伏せておきますが、最近の戦争においていわば定着化してきている「手段」です。この結果により復讐心が生まれたテロリストの首謀者は過激なテロを実行しますが、最終的にはこのテロリストたちに米国はまたこの「手段」を用います。
映画的には解決したのかもしれませんがどうも腑に落ちませんでした。結局のところあの「手段」は正当化されているのです。その存在意義を疑問視した最近の映画もあるのに、なかなか由々しき事だなと感じました。ここのところの判断は鑑賞者によって別れるでしょうが。

それにしても今作に出てくる米国大統領は本当に不運な人です。二作とも生命の危機に陥れられるなんて、普通の人ならトラウマで大統領辞任をしますよ。でも大統領を続ける。それはこの大統領に確固たる意志がある示唆でもあり、また強力なボディガードがいる所以でしょう。
アクションシーンとしては中の上程。ただし、真夜中の銃撃戦が多いので少し見づらいかもしれません。
また、ヘリから噴出されるフレアは、前作の悪勢力の知恵を利用してるなと思い少々面白かったです。

ということで、規模は前作より大きいものの、総合的には前作の方が上だなと感じました。前作が好みであれば落胆されるやもしれませんが、アクション映画としてはまずまずといったところでしょうか。
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