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今作はかなり曖昧。まず主人公のイヴが抱えている問題や葛藤がなんなのかは不透明。各キャラクターの繋がりや離反も丁寧に描かれているとはいえず、映像のつなぎ方も少々唐突。イヴが歌いだすとき現実か自身の夢な>>続きを読む
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まず素晴らしいと思った点から。アナウサギのジュディ・ホップスが地方の小さな世界から都会に出てきてより多くの価値観に触れながら成長していくという話は、先入観から離れて互いを認め合うことを主題とした本作>>続きを読む
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この作品がアニメにおいて重要な作品だということは理解できる。魔法少女、SF的な技巧、日常の狭いコミュニティー、女性同士の友情を越えた感情等々、日本のアニメ作品(特に恐らくは深夜のアニメ)の系譜を受け>>続きを読む
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素晴らしかった。見ることが出来てよかったというのが正直な感想。
もし本作に主役を求めるのなら、それは人間ではなく汾陽という故郷、そして時の流れだといえるのではないだろうか。作中に出てくる時制は三>>続きを読む
正直暗い。前半のシーンにおける、隘路を片方が町人が塞ぎ、もう片方を近所の野次馬が埋め尽くすカットからして袋小路。上からの締め付けと近隣の付き合いの中、何も起こらないしどこにも行き様がない。死を祭りに>>続きを読む
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映像は物語の為にある、という観点からすると対極にあるかもしれない。映像における連合、符号が全てを語ってしまう映画なのではないだろうか。
ジャン=ポール・ベルモント演じるミシェルと女が別々のカット>>続きを読む
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ブラインドの上がり下がりが、映画の幕の上がり下がりに対応していることから、裏窓=スクリーンだということ。これが本作の骨子だと思われる。以降、鑑賞者は、ジェームズ・スチュアート演じるカメラマンのL・B>>続きを読む
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小津安二郎監督の映画といえば「東京物語」。しかし無性に惹かれてしまうのは本作。黒澤明監督の娘、黒澤和子氏が著した本―「黒澤明が選んだ100本の映画」に挙げられていたのは「東京物語」ではなく「晩春」だっ>>続きを読む
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この作品はかなり豪奢。子供から大人になるための通過儀礼を描いた青春映画、複数の関係が横たわる恋愛映画、一つのバンドのツアーに帯同し、経験を分かち合うロードムービー、1970年代前半のロック文化を描い>>続きを読む
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ぼやけた光とともに始まる「ぼく」のナレーション。この映画では、親、祖母、近所の人とともに「ぼく」も全く対等に描かれる。物語というよりは家族日記のような約90分。
「あなたって、エゴイストね」とい>>続きを読む
1965年のボブ・ディランのイギリスツアーに同行したドキュメンタリー映画。楽屋や舞台裏に迫ったものだけではなく、関係者やミュージシャン、記者やファンの熱狂まで収めたもので、稀代のミュージシャンの実像>>続きを読む
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黒の組織といえば「名探偵コナン」における骨子であり、最も緊張感をもって描かれる最大の謎。事前の情報からして「スリリングな映画になるんだろうな。原作にどれほど踏み込むのかな?」と妄想が膨らむばかり。>>続きを読む
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警察官の暴行により殺された炭鉱の男を巡る、一人の弁護士の孤軍奮闘を描いた映画。
山場は証拠として死体の首を切り落とし、持ち帰るまでのスリルではあると思うのだが、もっとも興味深かったのは、主人公の>>続きを読む
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家庭と部下の愛人を持つ男の破綻を描いた物語。
序盤で主人公は既に満たされている。役職、女、平穏な家庭と全てを手に入れている。それが知人の無罪を証明できる唯一の証言者として指名されたことで、つまり>>続きを読む
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この映画の真のテーマは世代、世代間闘争だと思っている。
教会のシーンでベンジャミンが花嫁のエレーンを奪う際、ミスターロビンソンとベンジャミン、ミセス・ロビンソンとエレーンが戦う場面は象徴的な気が>>続きを読む
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前半は光と影の映画。閉じ込められた部屋で母と息子の二人暮らしで作中はほぼ息子のジャック目線。彼にとっては光の当たった部屋の景色=心と頭、であり虚実混交。、夜、ニックと母と寝てるところに起きてくる所は>>続きを読む
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やっぱり最高。
1960年以前にSF小説から描かれてきた人工知能や冬眠装置のような技術も本作には登場するし、さらに精緻に発展した宇宙ステーションの映像や宇宙船の幾何学的でほぼ白・黒・赤・青で統一さ>>続きを読む
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灯台守をする夫婦が移り変わる時代、場所に翻弄されながらも25年の月日を二人三脚で歩む物語。
各地の灯台が舞台で、そこにあるのは雪に閉ざされた場所や島など、
中心地から隔絶されていて、あるのは同じ>>続きを読む
カメラワークが制限された中で・・・、というより
Sigur Ros! Sigur Ros!! Sigur Ros!!! という映画。
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この映画は作家主義的な映画であり、はっきりとしたプロットがあるわけではない。時系列通りに話が進むわけでもなく、唐突にカットが割り込みもするので一般受けはしないかもしれない。
まず序盤に対照的な存>>続きを読む
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本作の大きな特徴は二つ。一つは、冒頭のピントのずれた背景からルーリグ・ゲーザ演じる主人公のサウルに焦点が合って以降、長回しで彼を画面に大きく据えるカットが多いこと。もう一つは音楽が一切ないこと。 >>続きを読む
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今作は、科学に対する希望的観測に満ちている。
マット・デイモン演じるマークが火星に一人取り残され、基地に戻ってから自分の置かれた状況をすぐに理解し、イモを育てるために土や肥料を育てるのも、火星の風土>>続きを読む
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物語の筋は二人の女性の関係の変遷を描いたものでとてもシンプル。
デパートで定員と客として出会い、徐々に親密になっていき結ばれてから別れ、その後もう一度出会い二人の関係性は・・・というもの。
この映画>>続きを読む
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例えば、トム・ハンクス演じるジェームス・ドノバンが登場する場面における、被害者が五人いるから五つの事件があるのではなく、複数の被害者がいる一つの事件があるだけだという会話が、主人公の視点を示すと同時に>>続きを読む
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作中における二つの世界の設定がよくわからなかった。
表裏一体でもなく.互いに依存、自立しているのかも不明瞭
孤立した九太が四面楚歌の中戦う熊徹に自身を重ね合わせ声を上げる場面は良かったものの、登場人>>続きを読む
ブリットポップという国粋主義的なムーヴメントの狂騒と祭りの後を
当事者である人たちのインタビューを挟みつつシニカルに
切り取った映画。
Blurが充実したアルバムを出し、Oasisは解散しそれぞれ別>>続きを読む
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ホーキング博士の何を描きたかったのかが少しぼやけているような気がしました。
半生、彼女との関係の変遷、偉業、その全てであり、全てでないような
。
エディ・レッドメインの演技には引き込まれました。
一人のスナイパーを描きながら、アメリカが持つ宗教的、環境的な土壌
を浮き彫りにし、正義と相対する狂気を露にした映画。
右や左に傾くことなく物語を紡ぐイーストウッドの手腕が素晴らしかった。
本質的に>>続きを読む