コマミーさんの映画レビュー・感想・評価 - 30ページ目

コマミー

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君の名前で僕を呼んで(2017年製作の映画)

4.8

[染み渡る…]

今更、レビューします。
今年、上半期のベスト3に入るほどの名作だった。
ピアノ調の音楽に、どこかで見たことあるような懐かしい雰囲気、全てが物語を彩り、若い二人の男の恋路を掻き立てる。
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ザ・ボーダーライン 合衆国国境警備隊(2016年製作の映画)

3.3

[闇のまた闇]

ボーダーライン!?「あれあれ」と思ってTSUTAYAで手にしてしまい、観てみた。その中身は、もちろんあのドゥニ監督の「ボーダーライン」とは違う。だが、かと言って、内容は悪いかっつうと
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TAU/タウ(2018年製作の映画)

3.8

[外へ]

フィルマークスに登録されたので、レビューを。
テクノロジーが進んでる世の中、AIいわゆる人工知能を持つあらゆる物が、これからの社会を動かす事だろう。これから先、このAIを開発する上で、重要
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Z Inc. ゼット・インク(2017年製作の映画)

4.8

[俺をクビにした奴]

「クライモリ」の続編を手がけたり、サルマ・ハエックがヤクザに立ち向かう映画を作ったりする、次世代のカルト監督ジョー・リンチの監督作。

濡れ衣を着せられた平社員デイヴがクビにさ
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ブラック・ビューティー(2016年製作の映画)

3.0

[女の闇]

女の本性を描いた作品は、たくさんある。中でもこの作品は、その中でもまぁ頑張ってる方であると思う。

女優を目指すルームメートの友達に嫉妬心を抱く女性像では、このジャンルの物語にはよくある
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シルク(2007年製作の映画)

4.0

[シルクのような…]

「レッド・バイオリン」のフランソワ・ジラール監督作。音楽や演劇を基調にした作品が多い中で、あえて静寂なラブストーリーを手がけた作品である。

当時、蚕自体が貴重だった時代。絹を
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カメラを止めるな!(2017年製作の映画)

4.2

[衝撃の96分間]

日本のインディーズ映画界が賑わってる。中でも、この作品はあまりにも衝撃に満ちていて、なおかつ奥深い。
こんなにも、観客を楽しませたインディーズ映画はない。予告編を観たり、映画を観
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華麗なるギャツビー(2013年製作の映画)

4.3

[ギャツビーという男]

「ロミオ&ジュリエット」「ムーランルージュ」で、豪華絢爛な演出で知られる、バズ・ラーマン監督がフィッツジェラルドの小説を映画化。

きらびやかな終戦後のニューヨークの様子を、
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A.I.(2001年製作の映画)

4.6

[真実の愛情]

※ネタバレ含む


巨匠スティーブン・スピルバーグが、巨匠スタンリー・キューブリックが映画化する予定だった作品を、映画化。主演は、「シックス・センス」のハーレイ・ジョエル・オスメント
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ティガームービー/プーさんの贈りもの(1999年製作の映画)

4.1

このレビューはネタバレを含みます

今年、「プーと大人になった僕」が公開されるとのことで、くまのプーさんの劇場作品の中で、特に人気が高い、この作品を紹介します。

[一番大切なもの]

自分が小さい頃、一番よく、Vhsで観ていた作品が「
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地球が壊れる前に(2016年製作の映画)

4.3

[地球を治療する]

レオナルド・ディカプリオが贈る、地球温暖化の授業。ディカプリオが見つめる、温暖化の対策、状況、そして人類の認識。厳しい状況下でも、ディカプリオは必至にその現状を見つめる。

手遅
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天命の城(2017年製作の映画)

4.2

[天命とは]

朝鮮で起きた「丙子の乱」を題材にした作品。明の大軍に囲まれ、追いつめられた王は、「南漢山城」という小さな山城に籠る。切羽詰まった状況の中で、なんとか王に生き残って貰いたい大臣たちが、示
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あのころ僕らは(2000年製作の映画)

3.7

[もうひとつのコーヒー・シガレッツ]

「コーヒー・シガレッツ」という映画がある。コーヒーとタバコを片手に、ミュージシャン・俳優などが、文句などをたれてるジム・ジャームッシュ監督のオムニバス映画である
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ブレッドウィナー/生きのびるために(2017年製作の映画)

4.0

「ブレンダとケルズの秘密」の監督作。
製作には、アンジェリーナ・ジョリーが参加した作品。

軍隊に連行された父親を救い出すために、少女が男装をするという物語。必ずしも、子供向けではないかもしれない。だ
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アバター(2009年製作の映画)

4.5

[解き放て!光の中の奥底で]

最近、ようやくブルーレイのプレーヤーを買い、大好きなこの作品を観てみた。
最高だった。 3DやIMAXが無い時代で、キャメロン監督は様々な映像革命を築いてきた。そんな彼
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Vision(2017年製作の映画)

4.5

昔の河瀬直美映画のルーツが戻ってきた映画。いわゆるファンタジーの要素に、人間味溢れるロマンスを入れた作品。

内容は、奈良に魅せられたフランス女が、「Vision」という薬草を探しに、山奥の村の男のも
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万引き家族(2018年製作の映画)

4.8

家族というあり方の基準は、その家族それぞれに違う。英才・商売人…と人それぞれだ。だが、ここで描かれる家族というのは、世間にはちっとも受け入れられない存在なのかも知れない…。
「そして父になる」の是枝監
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デッドプール2(2018年製作の映画)

4.5

やっぱり最高だったww。
デップーのお下劣アクション再来!
なかなか今回もいろいろ、炸裂していた。妙にバランスがとれてるアクションとバイオレンスコメディの調和。スパイ映画の決定版のあるシーンをパロった
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犬ヶ島(2018年製作の映画)

4.8

[友を探しに]

ウェス・アンダーソンの中では、最も重たい作品かもしれない。
作品自体は、今までのウェス作品と変わらない。だが、犬達の犬ヶ島の暮らしが人間のホームレスに対する認識と繋がるところがあり、
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ビタースウィート(2002年製作の映画)

3.9

なかなか、ズキズキする作品。「17歳のカルテ」と比べるとしたら、こちらの方が精神的に痛々しい作品になってる。思春期の少女たちが誰もが抱く感情を、生々しく描いている。ソフィア・コッポラの「ヴァージン・ス>>続きを読む

未来を生きる君たちへ(2010年製作の映画)

4.2

人を赦す心、そして正義、この2つの言葉が為す意味が、この映画を観てますます分からなくなりました。人を赦せなくなると、人はとてつもない間違いを犯す。そして悲しみ、罪に気づく。でも、それに気づくのは加害者>>続きを読む

桃色画報(2003年製作の映画)

3.2

ティント・ブラスを最近知って、最初に手にしたのは、この作品。ジャケットに惹かれ(完全にエロ目線w)、どんな作品何だろうと思ったが、まぁジャケ通りポルノ。だけど、美しい。1シーンごとに、女性の身体の映し>>続きを読む

BLUE ブルー(1993年製作の映画)

4.0

[見えないを体験する]

イギリスの鬼才[デレク・ジャーマン]は、晩年、エイズとの合併症の影響で、失明してしまった。数々の名作を残した彼だが、彼が失明する以前に、この問題作を発表した。

この作品を劇
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ホウ・シャオシェンの レッド・バルーン(2007年製作の映画)

4.5

なんかいいですね。こうゆうジュリエット・ビノシュも。映画に派手さは無いけれど、ジュリエット・ビノシュの「決して完璧な母親では無いけれど、子供をいつも思ってくれる母親」は、映画を引き立ててくれるし、何よ>>続きを読む

ホームズマン/ミッション・ワイルド(2014年製作の映画)

3.9

やっと、日本版がリリースされましたねぇ。トミー・リー・ジョーンズ監督が、リュック・ベッソンと二度めのコンビを組んだ作品。19世紀、劣悪な環境で精神が崩壊した女たちを牧師に送り届けるために、道中で出逢っ>>続きを読む

8月の誘惑(1996年製作の映画)

3.8

これは………隠れた名作でした!アンソニーホプキンスの監督作で。ホプキンス自身は、心の病を抱えた作家の老人を演じています。それほど知られていない作品ですが、ホプキンスの演技がとても可愛らしくみえ、絶妙で>>続きを読む

マイヤーウィッツ家の人々(改訂版)(2017年製作の映画)

3.4

なんだか反りが合わない家族の物語。ホフマンとサンドラーの演技がとても良かった。サンドラーは、不遇な対応をされてきた息子で、ホフマンが元芸術家の父。エマ・トンプソンもなかなか良いキャラしてたと思う。家族>>続きを読む

エタニティ 永遠の花たちへ(2016年製作の映画)

4.0

これは、人の生と愛と、そして死の物語。永遠の命なんて無いが、人が放つ美しき光は、永遠に輝く。一人の女性が見てきた、出会い、人の誕生、そして別れ。それぞれが人間の美しき瞬間。あなたは、その瞬間を目にした>>続きを読む

Little Shimajiro(2015年製作の映画)

3.3

僕達が知ってるしまじろうより、もっと幼い頃のお話なのかな?まぁ、なにも考えずに観てみては?

サイドウェイズ(2009年製作の映画)

3.0

日本の映画界が、アカデミー賞作品をリメイクした作品。日本映画界が、何とかして、海外に追いつこうとしている作品だと思う。確かに、オリジナルの良さを引き継いでいる作品だと思う。ペイン監督も製作に参加してい>>続きを読む

ウディ・アレンの影と霧(1992年製作の映画)

3.8

初期のウディ・アレン監督作の常連、ミア・ファローの演技が光ってた作品。ジョン・キューザックも若々しい。アガサ・クリスティのミステリーのような、オシャレなサスペンスでした。